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小林製薬の紅麹(べにこうじ)を含むサプリメントを摂取した人から健康被害の報告が相次いでいる問題に関連して、帝国データバンクは3月29日、小林製薬の「紅麹」由来の製品や仕入れに関連する企業の調査結果を公表した。
調査は、厚生労働省が発表した、小林製薬の紅麹原料を使用していた延べ225社から仕入れ、販売などを行った企業を対象に行われた。
調査の結果、最大で国内3万3000社に関連製品が流通している可能性があることが明らかとなった。
225社から直接商品を仕入れ、販売などの取引がある「一次販売企業」が873社、原料として仕入れ、流通・加工を行う「中間流通・製造等(一次仕入加工)」の企業が3878社あった。そこからさらに二次仕入・販売先まで含めると、関連製品の流通が3万3000社にのぼる可能性があるという。
一次加工・仕入れ・販売企業を業種別でみると、「飲食料品製造」が最も多く、1778社(36.4%)だった。
具体的には、納豆や調理パン、弁当などの「その他の食料品製造業」が267社、塩辛や佃煮、削節などの「その他の水産食料品製造」が190社、かまぼこなどの「水産練り製品製造」が175社と水産品関連が上位を占めた。
また、和菓子などの「生菓子製造」が128社だったほか、「醤油・アミノ酸製造」(79社)、「野菜漬物製造」(71社)など発酵食品関連もみられた。
なお、厚生労働省は3月29日時点で、小林製薬が直接紅麹原料を卸している52社の製品で、以下に該当するものはなかったと発表している。
・問題のサプリメント3製品と同じ紅麹原料が用いられ、同製品と同等以上の1日あたりの摂取量になる製品
・過去3年間で医師からの当該製品による健康被害が報告された製品
52社から紅麹を取引しているという残りの173社については調査中だ。
小林製薬の「紅麹」健康被害は?
3月29日時点で小林製薬の紅麹を含むサプリメントの摂取と関連が疑われている死者数は5人、腎臓の病気などを発症し入院した人はのべ114人となった。
厚生労働省は小林製薬のサプリメントに、意図せず青カビ由来の天然化合物「プベルル酸」が含まれていたことを発表。「毒性は非常に高い」が、腎臓への影響は分かっていない。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
小林製薬「紅麹」、どんな食品に含まれている?「最大3万3000社に流通」の可能性。食品製造1778社が関連か