もっと読む>>麻疹(はしか)を理解し、身を守るための21の質問 ~症状、リスク、そして予防接種
茨城県は4月28日、海外渡航歴のある県内居住者が麻しん(はしか)の陽性反応が出たと発表した。
この患者の行動履歴から、周囲に感染させる可能性のある期間(4月23日)に東海道新幹線やJR京浜東北線、つくばクスプレスを利用したことが判明。県の保健医療部感染症対策課は、この患者と同じ電車などを利用した人に、麻しんを疑う症状が出たら、保健所に電話した上で病院を受診するよう呼びかけている。
感染させる可能性がある期間に患者が利用した公共交通機関と区間は、次の通り。
▽4月23日
東海道・山陽新幹線のぞみ50号9号車(グリーン車)
新神戸発(18:52)、東京着(21:33)
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JR京浜東北線 秋葉原駅(22:00ごろ)
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つくばエクスプレス(快速)守谷駅(22:30ごろ)
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つくばエクスプレス(普通) みらい平駅(22:41着)
同じ電車を利用した人に向けて、次のように呼びかけている。
「体調に注意し、利用後10日前後経ってから、発熱・発疹等、麻しんを疑う症状が現れた場合は、事前に最寄りの保健所に電話連絡の上、 保健所の指示に従い医療機関を受診してください。また、受診の際は、周囲の方への感染を広げないよう、マスクを着用し、公共交通機関等の利用を避けてください」
今回感染したのは30代男性。
4月14日にインドから帰国。21日に発熱と咳症状、23日に発疹がそれぞれ出た。24日に茨城県内の病院を受診し、その後に麻しん(はしか)の陽性反応が出た。症状は軽快し、すでに退院している。
男性は21日に神戸市に移動し、23日に神戸市から茨城県に移動していた。
予防接種歴は1回だった。
麻しん(はしか)とは
県は発表で、麻しん(はしか)に感染すると「約10日後に38度程度の発熱や咳、鼻汁といった風邪のような症状が 2〜4日続き、その後39度以上の高熱と共に発疹が出現する」と説明。
感染経路は空気感染、飛沫感染、接触感染で、感染力は非常に強いという。感染から発症までの潜伏期間は約10~12日間で、最大21日間。
特異的な治療法はなく対症療法で、予防方法はワクチン接種。
厚労省は公式サイトで「麻しんは感染力が強く、空気感染もするので、手洗い、マスクのみで予防はできません」として、予防接種が最も有効な予防法と説明している。
ワクチン接種歴、世代によって違う
麻しん(はしか)のワクチンは現在、定期接種として、2回の接種機会がある。
厚労省は「2回の接種を受けることで1回の接種では免疫が付かなかった方の多くに免疫をつけることができます」と説明しているが、2回の接種が始まったのは2000年4月2日以降に生まれた人たちから。
それ以前に生まれた人は、定期接種として1回のワクチン接種の機会があったか、もしくは定期接種の機会がなかったという。
このため厚労省は、流行国に渡航するような場合などは「2回目の予防接種についてかかりつけの医師にご相談ください」と呼びかけている。
茨城県も今回の麻しん(はしか)患者の発生を受けて、予防接種を呼びかけている。
\麻しん風しんの予防接種はお済みですか?/
県内において、麻しん(はしか)の感染例が発生しました。麻しんの効果的な対策は予防接種です💉
麻しんの罹患歴がなく、2回の定期予防接種歴が明らかでない場合は、予防接種をご検討ください。#麻しん#予防接種https://t.co/fLMZMN2Bs3— 茨城県 (@Ibaraki_Kouhou) April 28, 2023
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
麻しん(はしか)発症者、4月23日にJRや東海道新幹線、つくばエクスプレス乗車。利用者は感染に注意