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ふたご座流星群2024、いつ見られる? 流れ星の見方のコツは【12月の天体イベント一覧】

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2024/12/02 15:16 ウェザーニュース

12月はふたご座流星群が出現のピークを迎えるため、流れ星を見るチャンスです。

空には金星・木星・土星・火星・水星が昇り、月との接近も楽しめます。土星食やスピカ食も起こるため、見えるエリアでは注目です。

細い月と金星が接近

12月は日の入り後の南西の空で、宵の明星である「金星」が輝きます。明るさはマイナス4.2等~マイナス4.4等級と非常に明るいため、目を引きそうです。

5日(木)には細い月が金星に接近します。地球照を伴った細い月と、非常に明るい金星の共演は見ものです。

▼5(木)の沈む時刻(東京)

金星 19:37 月 19:55 太陽 16:28

日の入り後の空で「土星食」

12月8日(日)、日の入り後の南の空高くで、月が土星を隠す「土星食」が起こります。

月は上弦直前のほぼ半月です。土星は月の暗い縁から隠されていき(潜入)、明るい縁から出現します。土星の潜入・出現にはそれぞれ1分以上かかるため、月にじわじわと隠され・出現する様子を楽しめそうです。

肉眼でも見ることができますが、双眼鏡や望遠鏡を使うとより変化を楽しむことができます。

■土星食の時刻(潜入開始・出現終了)

仙台 18時28分頃 19時00分頃

東京 18時19分頃 19時02分頃

大阪 18時21分頃 18時47分頃

那覇 17時54分頃 18時29分頃

今回の土星食が見られる地域は、上の画像の通り日本列島の南東側のエリアになります。

北海道の釧路市・秋田市・石川県珠洲市・岡山市・愛媛県宇和島市・鹿児島県垂水市を結ぶライン上のエリアでは、土星の一部だけが月に隠される「接食」が起こります。

土星食が起こらない地域でも、月と土星が大接近する様子を楽しめるため、当日晴たら夜空に注目です。

日本で見られる次回の土星食は2025年2月1日(土)で、日中に関東の一部を除く全国で見ることができます。

ふたご座流星群の活動が極大

12月13日(金)21時頃 東の空(東京)12月13日(金)21時頃 東の空(東京)

12月14日(土)10時頃に、三大流星群の一つ「ふたご座流星群」の活動が極大を迎えます。12日(木)夜~15日(日)明け方の三夜は、普段よりも多くの流星が期待できます。特に13日(金)夜~14日(土)明け方が一番の見頃です。

今年は15日(日)が満月のため、ほぼ一晩を通して月明かりの影響を受けることになります。月を直接視界に入れないようにして、流星観測をお楽しみください。

国立天文台によると、見晴らしが良く暗いところで1時間あたりに見える流星の数は、14日(土)3時~5時頃には約40個に達することが期待されるとのことです。

放射点(※)のあるふたご座は18時頃(東京)には東の空に昇りはじめ、夜が更けると共に空の高くに昇ってきます。流れ星は空のあちらこちらに飛ぶため、街灯から離れた方向を中心に、なるべく広く空を見渡してみてください。

※放射点:流れ星(群流星)が飛び出してくるように見える天球上の点。

月と木星が接近

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12月8日(日)、木星がおうし座で「衝(しょう)」を迎えます。

衝とは、太陽系の天体が地球から見て太陽とちょうど反対側になる瞬間のことです。衝を迎えた木星は、日の入りの頃に東の空から現れて、真夜中に南の空高くに昇り、日の出の頃に西の空に沈むため、一晩中見ることができます。

木星はマイナス2.8等級もの明るさで輝きます。木星を囲うようにして、冬の星座の1等星たちと「冬のダイヤモンド」も見られるため、大変賑やかな様子を楽しむことができます。

14日(土)夜~15日(日)明け方には、満月間近の月が木星に接近します。夜空でも存在感のある月と木星の共演は見ものです。

▼14日(土)に昇る時刻(東京)

木星 15:54 月 15:08

12月の満月、英語で“Cold Moon”

農事暦における満月の呼び方農事暦における満月の呼び方

12月の月は、15日(日)18時2分頃に満月の瞬間を迎えます。

アメリカの先住民は季節を把握するために、各月に見られる満月に名前を、動物や植物、季節のイベントなど実に様々につけていました。

農事暦(The Old Farmer’s Almanac)によると、アメリカでは12月の満月を「コールドムーン(Cold Moon/寒月)」と呼ぶようです。

月と火星が接近

2025年1月12日(日)に地球への最接近を控えた「火星」は、日に日に空に昇る時刻が早くなり、徐々に明るさは増してきます。

12月はじめは20時過ぎ(東京)にマイナス0.5等級の明るさで昇り、12月終わりには18時頃(東京)にマイナス1.2等級の明るさで姿を現します。

火星の近くには、冬の星座の1等星である「ポルックス」や「プロキオン」の姿もあります。

12月18日(水)夜~19日(木)明け方には、月と火星の接近も楽しめるため注目です。

▼18日(水)に昇る時刻(東京)

火星 19:14 月 19:20

2024年2回目の「スピカ食」

12月25日(水)の未明、月がおとめ座の1等星「スピカ」を隠す恒星食が起こります。今年スピカ食が起こるのは、8月10日(土)に続いて2回目です。

今回スピカ食が起こるのは北海道の函館市付近より南の地域で、日本の広範囲で見ることができます。

この日の月は、半月よりもやや欠けた状態です。スピカは月の明るい側から隠れて見えなくなり、暗い側(欠けた側)から現れます。土星食と比べて潜入・出現にかかる時間はわずかで、突然消えて・現れるように見えます。

肉眼でも見ることはできますが、双眼鏡や望遠鏡があると月に隠れて・出る様子がはっきりと見えそうです。

■スピカ食の時刻(潜入・出現)

仙台 3時24分頃 4時07分頃

東京 3時17分頃 4時13分頃

大阪 3時11分頃 4時14分頃

福岡 3時06分頃 4時13分頃

那覇 3時06分頃 4時15分頃

水星が西方最大離角

12月25日(水)、「水星」が「西方最大離角」を迎えます。未明~明け方の東南東の低空で、水星が普段よりも見やすくなるため注目です。

西方最大離角とは、地球から見て水星が太陽から西側に最も離れる現象のことを呼びます。

地球の内側を公転する水星は、見かけ上では太陽から大きく離れることがなく、日の入り後の西の低空か、日の出前の東の低空にしか見えません。太陽から最も離れる最大離角の際は、普段よりも空高くに昇るため観測チャンスとなります。

25日(水)は日の出45分前でも、高度は約10度とかなり低いですが、水星としては好条件です。明け方に見える水星としては今年最も高くまで昇ります。

水星の周辺には目印となる星がないため、方位と高度を確認して、東南東の空が開けたところからお楽しみください。

29日(日)の未明~明け方には、新月を控えた細い月が水星に接近します。

▼25日(水)に昇る時刻(東京)

水星 5:05 太陽 6:49

出典・参考

国立天文台「ほしぞら情報」https://www.nao.ac.jp/astro/sky/

国立天文台「暦計算室」https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/

アストロアーツ「星空ガイド」 https://www.astroarts.co.jp/

The Old Farmers’ Almanac

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