バイデン政権は4月24日、飛行機の欠航や遅延の際の返金ルールを定めた最終規則を発表した。
新ルールでは、欠航や大幅遅延が生じた場合、数日以内に自動的に返金するよう義務付けている。
政府は「消費者保護が大幅に拡大され、旅客は払い戻しを受けやすくなる」としている。
どう変わる?
新規則は「乗客が明確に払い戻しを求めたり、面倒な手続きを踏んだりしなくても、自動的に返金をしなければならない」と定めている。
航空会社は欠航や大幅遅延が生じた時に、別のフライトやバウチャー、トラベルクレジットなど返金以外の方法を提供する場合がある。今後もこういった代替手段の提供は可能だが、旅客が明確に求めた場合のみに限られる
原則として、航空会社や代理店は、現金やクレジットカード、航空会社のマイルなど、チケット購入時に使用した方法で返金しなければならず、クレジットカードの場合は7日以内、その他の支払い方法では20日以内の返金が義務付けられる。
また、返金対象となる遅延時間は現在は航空会社が決めているが、運輸省は大幅遅延を国内線で3時間以上、国際線で6時間以上と規定した。
Our department just issued rules to protect people from hidden airline fees and to require airlines to give passengers automatic cash refunds when owed. No more having to fend for yourself and jump through hoops to get your money back—airlines will have to automatically do this. pic.twitter.com/Jv7dFmnNkI
— Secretary Pete Buttigieg (@SecretaryPete) April 24, 2024
「隠れた料金」をなくす
新ルールには預入手荷物料金の遅延についての規定もある。国内線で12時間以内、国際線で15〜30時間以内に手荷物が届けられなかった場合に、料金の払い戻しを受けられる。
また、有料での座席指定や機内Wi-Fiなどのサービスを利用できなかった場合も、迅速に現金で払い戻すよう義務付けている。
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さらに運輸省は「隠れた料金」をなくすとしている。
航空券を予約する際、預入手荷物料金や、キャンセル料がわからず、最終的に想定以上の料金を支払う場合もある。
新ルールは予約ページで手荷物手数料、変更手数料、取消手数料などを明示するよう航空会社に義務付けており、情報をリンク先で表示することはできない。
新規則は今後2年以内に施行される予定で、米政府は「不要な料金や予期せぬ料金の回避に役立つ」と述べている。
「預入手荷物や変更手数料のような追加料金は、航空会社の収入源として増加している一方で、複雑化し、利用者を混乱させてきました。最終規則により、消費者は現在払い過ぎている航空会社の手数料を毎年5億ドル以上節約できる見込みです」
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「飛行機が3時間遅れたら返金」「隠れた料金もダメ」アメリカ政府が新ルール