1: 通りすがりのコメンテータ中国不動産開発の万科、香港上場株は売り-JPモルガンが判断中国の不動産開発会社、万科の香港上場株に対し、ウォール街のブローカーが「売り」に相当する投資判断を初めて示した。万科を流動性圧力の深まりと業績不振に苦しむデベロッパーとしてみている。
JPモルガン・チェースは万科の本土株と共にオフショア株の投資判断を「ニュートラル(中立)」から「アンダーウエート」に引き下げたほか、両株の目標株価も25%余り引き下げた。
ブルームバーグの集計データによれば、万科の香港株が売り相当の投資判断となったのはこれが初めて。
JPモルガンのカール・チャン氏らアナリストは1日付のリポートで、万科が「レバレッジの解消と銀行や国有企業の支援に頼るという困難な時期を迎えるだろう」と指摘。万科が先週の決算発表で配当を見送ったことも、投資家が不安視する理由の一つだとも説明した。
2日の香港市場で、万科の株価は一時12%安となり、上場来安値を更新した。
幾つかの企業破綻を招いた中国不動産セクターの数年にわたる低迷は、デフォルト(債務不履行)を回避してきた大手デベロッパーにも重しとなり始めている。深圳の国有企業を大株主とする万科は、政府による大手建設会社支援の指標と見なされている。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-04-02/SBALNQT0AFB400
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