1: 通りすがりのコメンテータゴキブリとムカデが種の保存法に基づいて保護が求められる「国内希少野生動植物種」に初めて加わった。捕獲や譲渡が原則禁止になり、罰則もある。それにしても、これらの生き物、あまりに怖すぎる。目の前に現れたらどう対処したらよいのだろうか。環境省と専門家に聞いた。(デジタル編集部 古和康行)
希少種のゴキブリ、ムカデ…殺せば「罪」に
環境省は1月、種の保存法に基づいて「国内希少野生動植物種」に新たに「リュウジンオオムカデ」と、与那国島に生息する「ウスオビルリゴキブリ」、宮古島に生息する「ベニエリルリゴキブリ」の3種を加えると発表した。これらは、トキやヤンバルクイナ、イリオモテヤマネコらの“人気者”たちと肩を並べることになった。指定を受けた動植物は採取したり、捕まえたり、売ったり、殺したりしてはいけない。もし違反した場合は、5年以下の懲役もしくは500万円以下の罰金、もしくはその両方が課せられる。法人の場合は、さらに1億円以下の罰金の可能性もある。
では、目の前に希少野生動植物種に指定されたゴキブリやムカデが現れた場合、どうしたらいいのだろうか。環境省の担当者は「罰則が適用されるかは個別の事案による判断」としつつも、「捕まえたり、傷つけたりすると法律上は問題になる。そのままにしておくか、触らずに外に出すように誘導して」と答えた。なお、今回指定されたリュウジンオオムカデは主に渓流に生息し、ゴキブリの2種も森林に生息するため、「人が生活する場所には現れない」という。
https://www.yomiuri.co.jp/science/20240219-OYT1T50048/
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