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卵の卸売価格が上がっている。
価格の目安となる「JA全農たまご」(Mサイズ、基準値)の5月平均価格(1キロあたり)は、東京が350円、大阪が340円、名古屋が360円、福岡が345円だった。
1年前の2022年5月は、東京が219円、大阪が221円、名古屋が214円、福岡が216円だったため、1年間で119〜146円も上昇。比率でいうと、価格が53〜68%アップしたことになる。
200円台から300円台中盤に
JA全農たまごの相場情報によると、2023年1〜4月の価格は次の通り(左から順)。
▽東京
280→327→343→350
▽大阪
286→332→340→340
▽名古屋
285→341→357→360
▽福岡
286→337→345→345
1月までは200円台後半だったが、2月から300円台中盤まで上昇している。
年平均でも緩やかに上がっており、18年から22年では、東京が180円から215円、大阪は189円から216円、名古屋は187円から214円、福岡は180円から216円だった。
なぜ、卵の卸売価格は値上がりしているのだろうか。
農林水産省「食肉鶏卵をめぐる情勢」(2023年5月)によると、卸売価格は夏の低需要期に低下し、年末の需要期に上昇する傾向がある。
近年では、新型コロナウイルス感染拡大を受けた緊急事態宣言により、業務用の需要が大幅に減少したため、価格は低水準で推移していた。
2021年2月中旬以降は、20年度シーズンの鳥インフルエンザ発生で殺処分羽数が多かったことなどから例年を上回って推移。22年5月以降は業務用需要が回復傾向にあることや、生産コストの上昇などから例年を上回る価格で動いた。
そして、22年10月以降に発生した鳥インフルエンザで、採卵鶏の殺処分が飼養羽数の1割強に上ったことから、価格は大幅な高値で推移しているという。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
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