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JFAの田嶋幸三会長、人権問題に声をあげる他チームに“注文”「サッカー以外の話題好ましくない」【カタール・ワールドカップ】

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JFAの田嶋幸三会長JFAの田嶋幸三会長

【関連記事】カタール・ワールドカップ、なぜ批判されているのか? 懸念される人権問題を解説

日本サッカー協会の田嶋幸三会長が11月21日、カタール・ワールドカップで問題視されている人権問題に対する抗議の動きが出ていることに対し、「今サッカー以外のことでいろいろ話題にすることは好ましくない」などと自身の見解を述べた。NHKなど複数のメディアが報じた

20日に開幕したカタールでのワールドカップでは、同性愛を犯罪と見なしていることや性的マイノリティの人たちへの扱いなど、開催国としての同国の人権問題が指摘されている。その中での発言だけに、注目が集まっている。

「今はサッカーに集中するとき」。他の代表チームに“注文”も

ドーハで取材に応じた田嶋会長は性的マイノリティや人権に関する問題について、「JFA(日本サッカー協会)としてもしっかり考えているし、FIFAもやっている」と前置きしたと報じられた。

NHKニュースによると、田嶋会長はさらに踏み込んで自身の見解を述べた。

「今この段階でサッカー以外のことでいろいろ話題にするのは好ましくないと思う」とした上で、「あくまでサッカーに集中すること、差別や人権の問題は当然のごとく協会としていい方向に持っていきたいと思っているが、協会としては今はサッカーに集中するときだと思っている。ほかのチームもそうであってほしい」とコメントしたという。

田嶋会長の発言は、性的マイノリティや人権に対する日本サッカー協会としてのスタンスや考えを示しつつ、他国の代表チームの行動にも注文を付けるものだった。

田嶋会長の発言に対し、SNSではさまざまな声が上がっている。

「そもそもカタールで開催されたこと自体が問題。人権を無視できないでしょう」「他の代表チームの行動に口を出すべきではないのでは」などという意見がある一方で、「W杯はあくまでスポーツの大会。サッカーに集中という意見は理解できる」という声もあり、受け止め方はそれぞれだ。

FIFA元会長も「間違いだった」と発言

開幕前から批判もあったカタールでのワールドカップ。開催地としてカタールが選ばれた2010年当時、FIFAの会長だったジョセフ・ゼップ・ブラッター氏が11月、同国に開催権を与えたのは「間違いだった」と発言したほどだ。

強い批判を受けている問題の1つは性的マイノリティに対する人権侵害だが、ワールドカップの観戦目的で同国を訪れた旅行者が同性愛者の権利を主張した場合に安全が脅かされる可能性もある。

イングランド代表はすでに行動の意思示す

21日にイランとの初戦を戦ったイングランド代表など、ヨーロッパの複数の代表チームはすでに行動の意思を示している。

ハリー・ケイン選手らヨーロッパの複数チームの主将が大会の開幕前、多様性と包括性を推進するため、イングランドの「ONE LOVE」と書かれたレインボー柄のキャプテン腕章を着用することを表明していたが、これを断念した。

BBCによると、選手が制裁措置を受ける可能性があることが断念した理由だなどと報じた。FIFAのルールでは、チームの用具に政治的・宗教的・個人的なスローガン、ステートメントや画像を載せることは禁止されている

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オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
JFAの田嶋幸三会長、人権問題に声をあげる他チームに“注文”「サッカー以外の話題好ましくない」【カタール・ワールドカップ】

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