「お酒は飲めないけど飲み会の雰囲気は好き」
そんな話を知人からよく聞く。一方で悩みもあるそうだ。「気をつかわれてるなって思う」とか、「最初の一杯に烏龍茶を頼むとき気が引ける」なんて声も…。
もう悩むなかれ。
若者の街、東京・渋谷に6月30日、ノンアルコールと低アルコールを中心としたドリンクを楽しめる「SUMADORI-BAR SHIBUYA(スマドリバー シブヤ)」がオープンした。
コンセプトは「飲めない自分のままでいい」。お酒を飲める人も、飲まない/飲めない人も、みんなが一緒に楽しめるバーだ。
「スマートドリンキング」とは、お酒を飲める・飲めないに関わらず、自分の体質や気分、シーンに合わせて適切なドリンクをスマートに選択して楽しむことを指す。
店内では、アルコール分0.00%、0.5%、3.0%のドリンクを中心に100種類以上、飲まない人も満足できるようこだわったフードメニュー約20品を提供する。飲み方の多様性を尊重し合える「スマートドリンキング」の世界を体験し、スマドリ文化の発信地となることを目指している。
同バーを手がけるのは、アサヒビールと電通デジタルの合弁会社「スマドリ」。
アサヒビールは以前から「責任ある飲酒」を推進しており、これまでもノンアルや微アル製品を数多く販売している。同グループが販売する炭酸飲料ウィルキンソンは、欧米の若者中心に広がっている、あえてお酒を飲まないライフスタイル「ソバーキュリアス」も謳っている。
スマドリCEOの梶浦瑞穂さんは、こうしたお酒離れが進むZ世代などを踏まえ、アルコールの未来についてこう語る。
「アルコールによる、コミュニケーションを豊かにしたり、リラックスしたりというベネフィットは必要とされ続けると思います。でもアルコールがなくてもそれが満たされるのであれば、なくてもいいのかもしれない。その考えのもとに、魅力的なノンアル・ローアルドリンクをたくさん提案していきたい」
アサヒビールは2025年までに、アルコール分3.5%以下のアルコール、そしてノンアルコール商品の販売量を全体の20%へ拡大していく予定だ。
また、バーオープンに合わせ、スマドリは渋谷区の外郭団体・一般社団法人渋谷未来デザインと共同で「渋谷スマートドリンキングプロジェクト」を発足。区内の大学や企業と連携し、適正飲酒セミナーや清掃活動などを行い、コロナ禍で悪化した渋谷区の路上飲酒マナーなどの向上などを目指していく。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
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