最上位モデルで第11世代Intel Core i7-11800HプロセッサとNVIDIA GeForce RTX 3070 Laptop GPUを搭載した上に、画面占有率94%という「4辺超狭額ベゼル」によりゲームへの没入感をどこまでも高めたASUSのゲーミングPC「ROG Zephyrus M16 GU603」を実際に触ってみました。
極狭ベゼルの16インチディスプレイがゲームへの没入感を高めるゲーミングPC「ROG Zephyrus M16 GU603」レビュー
最上位モデルで第11世代Intel Core i7-11800HプロセッサとNVIDIA GeForce RTX 3070 Laptop GPUを搭載した上に、画面占有率94%という「4辺超狭額ベゼル」によりゲームへの没入感をどこまでも高めたASUSのゲーミングPC「ROG Zephyrus M16 GU603」を実際に触ってみました。
ROG Zephyrus M16 GU603 | ROG Zephyrus | ノートパソコン | ROG – Republic of Gamers | ROG 日本
https://rog.asus.com/jp/laptops/rog-zephyrus/2021-rog-zephyrus-m16-series/
「ROG Zephyrus」の本体と同梱物はこんな感じ。
本体天板は半分に小さなパンチ穴のようなものがあいていて……
光の当たり具合で虹色に光ります。
本体左側面には電源入力端子、HDMI端子、イーサネット(有線LAN)ポート、USB Type-Aポート、USB Type-Cポート×2、イヤホンジャックがあります。
本体手前側にはインジケーターの類いもありません。
本体右側面にはUSB Type-Aポート、microSDカードスロットがあります。
本体背面側もなにもなし。
底面のゴム足は本体を横切るかなり大きなもの。
本体重量は2050g。
ACアダプタ一式は723g。
天板を開くとこんな感じ。
天板下部が本体後部を持ち上げる形になります。
キー配置は左下がCtrlで、右Altはなし。ファンクションキーより上の方に音量調節・マイクミュート・ROGのキーが別途設けられています。また、右上に電源ボタンが独立しています。
キーサイズは約15mm、キー間隔は約4mm。
画面は16インチでベゼルが狭く、非常に広く感じます。
上方にはカメラを内蔵。
ゲーミングPCらしく起動時にキーボードが七色に光る様子は以下のムービーで見られます。
「ROG Pephyrus M16 GU603」起動ムービー – YouTube
起動後、このPCがどれぐらいの力を持っているのか、各種ベンチマークを実行してみました。ベンチマーク実施にあたっては、付属の製品管理ユーティリティソフト「Armoury Crate」を用いて、CPU性能・GPU性能を最も発揮できる「Turbo」設定にしています。
まずは定番ベンチマークソフトの「Geekbench 5」です。
CPUベンチマークの結果は、シングルコアが1567(暗号化処理3972・整数演算1368・浮動小数点演算1597)、マルチコアが7919(暗号化処理4454・整数演算7883・浮動小数点演算8575)でした。
GPUベンチマークは「NVIDIA GeForce RTX3070 Laptop GPU」に対して、OpenCLとCUDAで行いました。OpenCLのスコアは119330。
CUDAのスコアは129166でした。
続いては「Passmark Performance Test V10」でのスコア計測です。トータルスコアは4213。
CPU(第11世代 Intel Core-i7 11800H@2.30GHz)は22457で、かなり高性能な部類。Microsoft Surface Laptop4に搭載されたAMD Ryzen 7 Microsoft Surface Editを上回りました。
2Dは387。NVIDIA GeForce RTX 3070 Laptopなのですが、Intel Iris Xe GraphicsやIntel Iris Plus Graphicsより低いスコアとなりました。
しかし3Dはさすがの15815。
メモリは2570。
ディスクは39111。
「Passmark BurnInTest」での負荷試験は問題なくクリア。
CPUは70℃を上回ることはありませんでした。GPUは10秒おきの温度情報取得がうまくいかず、激しく上下しているかのようなグラフを描きましたが、0℃のわけがないので、実際には50℃~51℃で安定して推移していたとみられます。
負荷試験に合わせて、FLIR ONE Proで端末の表面温度チェックをしてみました。
全体的にはこんな感じ。
ヒンジ部分は画面側に向けて放熱が行われており、50℃オーバーになっていました。
本体右側の排熱部はおよそ44℃。
本体左側の排熱部はおよそ43℃でした。
しっかりと熱が放出されているおかげで、パームレスト部分は33℃台でした。
背面側の排熱はおよど41℃。
底面をチェックしてみると、最も熱い部分は56℃になっていました。ここは熱風が吹き出しているわけではなく、内部のCPU・GPUが持っている熱が反映されているため、触るとアツアツでした。大型端末でゴム足が高いことと合わせて、足の上に直接置いて作業するのはかなり厳しそうです。
ACアダプタはだいたい44℃でした。
これだけの熱を排出するにあたって、ファンの動きもなかなか激しいものとなっていました。実際に、ゲームを起動した高負荷時にどれぐらいのファン音になるのか、低負荷時と比較してみました。また、スピーカーからの音にどれぐらい影響するものなのか、音量を「20」に設定して音楽を流した状態とも比較して、以下のムービーにまとめてみました。
「ROG Zephyrus M16 GU603」のファン音はどれぐらい大きいのか比較してみた – YouTube
使用楽曲:GENESIS BEYOND THE BEGINNING OPENING VERSION/イース・オリジン オリジナルサウンドトラック/Copyright © Nihon Falcom Corporation
なお、バッテリーに関しては、計測用の「PassMark BatteryMon」以外すべてのソフトを起動せず、Wi-FiもOFFにした状態ではバッテリー残量が100%から10%に減るまで11時間30分ほど持ちましたが、Wi-Fiに接続してネットゲームをプレイした状態では100%から10%切りまでわずか55分でした。バッテリー駆動になると、前述の管理ソフト「Armoury Crate」でCPU性能・GPU性能を最大にする設定の「Turbo」が選べなくなるのですが、それでもバッテリー消費は非常に大きいので、「屋外でもバッテリー駆動でゲームをサクサクプレイ」というのはさすがに無理でした。
とはいえ、携帯性の部分を考えずに、据え置きのゲーミングPCとして考えると十分な性能を発揮してくれて、不満はまったくありませんでした。
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一瞬で引き込まれる、境界のない世界。ROG Zephyrus M16|ASUS Store
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Source: ギガジン
極狭ベゼルの16インチディスプレイがゲームへの没入感を高めるゲーミングPC「ROG Zephyrus M16 GU603」レビュー