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クリスマスツリー投げ大会で元気に優勝するところが全国紙に掲載され、交通事故でケガを負ったとして申請していた76万ユーロ(約1億2500万円)の保険金請求の訴えが退けられたーー。
保険金が認められなかったのは、アイルランドに住むカミラ・グラブスカさん。事故後に撮影され、全国紙を飾った写真が決め手となった。
地元紙アイリッシュ・インディペンデントが報じ、ガーディアンやNBCニュースなど大手メディアも相次いで取り上げている。
アイリッシュ・インディペンデントによると、グラブスカさんは2017年2月に起きた自動車の追突事故で負傷し、背中と首、胸椎に慢性の痛みが生じたと主張。買い物袋を持ち上げたり、子どもと遊んだりできなくなったほか、仕事もできなくなるなど5年にわたって通常の生活が送れなくなったとして、保険会社「RSAインシュランス」に対し、過去の分と逸失利益をあわせて76万ユーロの保険金の支払いを求める訴えを裁判所に起こした。
しかし、2018年1月にあったクリスマスツリー投げ大会で優勝し、その様子を撮影した写真が浮上した。
黄色いジャケットを着て、両手に手袋をはめたグラブスカさんが高さ1.5メートルほどの大きなトウヒを持ち上げ、力強く投げる瞬間が捉えられた写真だ。トウヒはもみの木と並んでツリーに使われる木だ。誰が一番遠くにクリスマスツリーを飛ばせるかを競うこの大会で、グラブスカさんは優勝したという。
Woman loses £650,000 injury claim after being seen tossing Christmas tree https://t.co/HKG1jGR1a0
— The Guardian (@guardian) February 26, 2024
ガーディアンによると、リムリックにある高裁のカーメル・スチュアート判事はグラブスカさんの訴えを「画像が真実を物語っている」として退けた。
アイリッシュ・インディペンデントは判事が「大きなツリーをとても機敏な動きで投げています。このことから、訴えは完全に誇張であるという結論に至りました」と法廷で述べたと伝えている。
グラブスカさんはケガを負ったと偽ったとされたことに反論し、ただ通常の生活が送りたかっただけだと話しているという。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
1億円超の保険金が却下された糸口となったのは、全国紙に掲載された1枚の写真だった(アイルランド)