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インドネシアにある「世界で最も薄い」とされるホテルに注目が集まっている。
ホテル名は「ピトゥルームズ」(ピトゥとはジャワ語で「7」を意味する)で、インドネシアのジャワ島の中部サラティガに位置する。ホテルの公式ホームページによると、幅はわずか 2.8 メートル、高さ17メートル、奥行きが9.5メートルで客室数は7つという超コンパクトな建物だ。
それぞれの部屋には、クイーンベッドとトイレ付きのシャワールームが用意されている。アーティストの作品が飾られ、壁紙の色にこだわったデザインが特徴的で、それぞれの部屋が異なるストーリー性を持っている。
なぜ、このような「世界で最も薄い」ホテルを建てたのか。創業者にはいくつか考えがあったようだ。
建築メディアのDezeenによると、ホテルが立っている敷地は、もともと関心を持つ人がいなかったことや、建設が困難と考えられていたことから「ゴミ捨て場」と呼ばれて放置されていたという。創業者は、この課題に取り組み「限界を可能性に変える」方法を実証するためにホテルを建設した、と説明している。
また、技術的な問題以外にも、ホテル業界の「最大、最高、最も豪華」といった典型的な考え方にも挑戦した。「最も薄い」という逆張りの発想をセールスポイントとして最大に活かしたのだ。
大きい方がより良いとされてきたホテルだったが「コンパクト」という新たな価値が宿泊者から評判を呼び、創業者は宿泊者の反応を以下のように話している。
CNNによると、このホテルの建設は単に「最も薄い」という世界記録を樹立することを目的としているのではなく、自身の故郷でもあるこの小さな町に、国際的な注目を集めることも目的となっている。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
「世界で最も薄い」幅2.8メートルのホテル。「限界を可能性に変える」と建設される(インドネシア)