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TBSの藤森祥平アナウンサーが10月5日、自身がキャスターを務める報道番組「news23」に出演。創業者のジャニー喜多川氏の性加害問題を巡りジャニーズ事務所が2日に行った記者会見で、特定の記者を“指名NG”または“指名OK”とした問題について報じ、自らコメントした。
記者会見で指名する候補者リストの存在が報じられ、その中に自身の名前があったことを改めて告白した上で、自身の見解を述べた。
記者会見そのものの意義を失わせる許されない方法
番組で藤森アナは「この会見につきまして、指名NGのリストとともに、指名する候補者のリストがあり、その中に私、藤森の名前があったことが今夜、分かりました」と告白。
リストの存在はおろか、自身の名前がリストに挙がっていたことも知らなかったとしつつ、「記者会見の質疑応答については、特定の社や記者が優遇されたり避けられたりすることはあってはならず、こうしたやり方については記者会見そのものの意義を失わせる許されない方法だと思っております」と、厳しい口調で断言した。
これに対し、同じくキャスターを務める小川彩佳アナウンサーは、コメンテーターとのやり取りの中で、ジャニーズ事務所に対して結果的に「PR会社側が忖度した」ことになると、かねてから指摘されていた同事務所の「メディアコントロール」について改めて問題提起した。
自身の名が“OKリスト”にあったことは「ショック」
同番組では、4日の放送でも「NGリスト」について言及していた。藤森アナは、自身は記者会見で質問できたことにふれ、「OKリストに入っていたのかなと。鋭い質問が来ないから当てられたのかと思うと、それもそれでけっこうショックですよね」と心境を明かしていた。
これに対し、小川アナは「信用回復のための会見だったはずですけれども、信用を逆に無に帰すことになってしまうような事実」であると厳しく指摘。「被害者の皆さんは、前向きにこの会見を捉えようとなさっていた。なんとかここで希望を見つけようとされていた。そしてタレントの皆さんも、再出発をしようとそうした意志をひとつひとつ積み重ねていた。そうした皆さんにとっても、大変不誠実」だと不快感をにじませていた。
ジャニーズ事務所は10月5日付のコメントで、記者会見での「NGリスト」に関して「弊社の関係者は誰も作成に関与しておりませんし、指名をしない記者を決める等も全く行なっておりません」と主張。「弊社としては、今後は、メディアの皆様との健全な関係を築き、対話を継続してまいりたいと考えていたところです」としている。
◆性暴力について相談できる窓口
ワンストップセンター、性犯罪・性暴力に関する相談窓口の全国共通短縮番号
#8891
警察庁の性犯罪被害相談電話全国共通番号
#8103
内閣府「性暴力に関するSNS相談支援促進調査研究事業」 Curetime
時間:24時間365日
方法:17〜21時は待機している相談員がチャットで対応。それ以外の時間はメールで相談可能。外国語での相談も受け付けている。
相談機関では性暴力専門の相談員が対応している。状況や本人の意思を踏まえて対応を考える。相談員が本人とともに警察へ行く場合もある。
◆衣服と身体を洗わない
性被害にあった証拠を採取するために、重要となるポイントがある。
1. 被害に遭った時の衣服を洗わない
2. 身体を洗わない
薬物の使用が疑われる場合は、尿検査や血液検査をする必要がある。
なるべく早く警察やワンストップセンターに相談することが大切だ。
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「記者会見の意義を失わせる許されない方法」指名OKとされていた TBS藤森祥平アナが切り込む。小川彩佳アナ「PR会社の忖度」と指摘