ピンク色がなんとも愛らしい旬の桃が店頭を飾っています。
ウェザーニュースでは、「桃、好き? 嫌い?」についてアンケート調査を行いました。結果を見ると、「好き」と答えた人が全体の95%を占め、男女や世代を問わず、多くの人から支持される人気食材だということがわかりました。
桃はとてもデリケートな果物で、少しの衝撃でも茶色く変色してしまいます。しかも皮が薄いので、むくときにも微妙な手加減が必要で少し苦手、という方も少なくありません。
そこで、桃の皮の簡単なむき方の裏ワザを、野菜や果物のプロ、JA尾張中央とJA全農おかやまに伺いました。
桃の皮をツルンときれいにむく
JA尾張中央の広報課、河口貴広さんには、気持ちいいほどツルンときれいにむく方法を伺いました。
「桃は、完熟すると指でもツルっとむけますが、むけない場合におすすめの方法があります。
まず、氷水を用意してください。次にお尻の方に包丁で途中まで浅く十字に切り込みを入れます。それから沸騰したお湯で20秒茹でます茹でたらすぐ氷水に浸けて一気に冷やし、冷えたら切り込みの方から皮を指で引っぱると、ツルンときれいにむけます。
お湯で茹でても大丈夫なのか? と思われるかも知れませんが、短時間でかつ、すぐ氷水で冷やせば問題はありません」(河口さん)
【ツルンときれいにむく方法】
(1)桃がまるごと入るだけの氷水を用意する。
(2)尻の方に途中まで浅く十字に切り込みを入れる。
(3)沸騰した湯に桃を入れ、20秒やさしく転がしながら茹でる。
(4)すぐ氷水に浸けて一気に冷やす。
(5)切り込みを入れた方から指で皮をつまんでむく。
桃の皮ごと放射状に切る
次に、切ってからむく裏ワザを、JA全農おかやま管理部総合支援課の田中沙織さんに伺いました。
「まず桃を皮ごと種の周りをそぐように桃を回しながら三日月状に切り取ります。次に切り取った桃を、切ったりんごの皮をむくように包丁または手でむきます。こうすると種を取り除く必要もありません」(田中さん)
【皮ごと放射状に切る方法】
(1)皮ごと種の周りをそぐように果肉を三日月状に切り取る。
(2)切り取った果肉の皮を、切ったりんごの皮をむくように包丁でむくか、手でむく。
桃は食べるまでは常温で保存し、食べる15~30分前に氷水に浸けるか、冷蔵庫で30分~1時間冷やすと甘味が感じられておいしく食べられるそうです。
いろいろな品種がこれから次々と出てくる桃。水分の摂り過ぎによるむくみ解消効果があるとされるカリウムや、日焼けによるメラニン色素の抑制につながるビタミンCなどが含まれています。桃をおいしくいただいて、酷暑を乗り切りましょう。
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