台風7号(ラン)は9日(水)9時現在、小笠原近海を西にゆっくりと進んでいます。来週にかけて発達しながら北上し、お盆休み期間中に関東など本州に接近する恐れがあり、今後の動向に注意が必要です。
▼台風7号 8月9日(水)9時
中心位置 小笠原近海
移動 西 ゆっくり
中心気圧 990 hPa
最大風速 23 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 35 m/s
進路を高気圧に阻まれ、速度が上がらず
台風7号は今後、太平洋高気圧の縁に沿うような形で北上する予想となっています。高気圧の縁を吹く風は弱いため、時速10~15km程度とあまり速度は上がりません。
さらに12日(土)頃は中国大陸からオホーツク海方面に勢力の強い高気圧が移動する予想で、北への進路を阻まれる形になります。このタイミングでは北上スピードが落ちるとみられ、本州にはなかなか近づいてこない見込みです。
これらの高気圧の勢力や動きによって、台風の進路は変化します。
この図の細い線1本1本は世界各国の気象機関が計算した進路のシミュレーション結果をあらわします。アンサンブル予報という手法の過程で得られるもの(メンバー)で、想定される進路にはかなりの幅があるということをイメージするために掲載しています。
これらのメンバーを比較すると、西進したあと北上し関東など東日本に近づく傾向がみられます。その一方で西日本方面に進むものもあり、近づくタイミングのズレが大きいため、まだ予測の不確実性が高い状況です。
進路や接近のタイミングによって各地への影響が大きく変わってきます。お盆休みの移動のピークと台風の荒天が重なる可能性もありますので、こまめに最新の情報をご確認ください。
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台風の名前
台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風7号の名前「ラン(Lan)」はアメリカが提案した名称で、「嵐」を意味するマーシャル語(北西太平洋のマーシャル諸島のことば)からとられています。
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台風7号、世界の気象機関の進路予想は?お盆期間中に関東など本州に接近する恐れ