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俳優のクリスティン・ベルが7月7日にInstagramに投稿したバケーションの写真が、SNSで話題になっている。
投稿したのはアイダホ州を訪れた時の様子で、ほとんどは夫のダックス・シェパードと、ふたりの子どもとの家族写真だ。
その中で注目されたのは、有名なセレブたちが屋外の長いテーブルに座り食事を楽しんでいる3枚目の写真だった。
テーブルを囲んでいるのは、ジェニファー・アニストンやコートニー・コックス、ジョン・ムレイニー、ジミー・ファロン、ジェイク・タッパーら、著名な俳優やコメディアンら。
撮影された場所は、スワンバレーにあるサウスフォークロッジで、アイダホ・ステート・ジャーナルによると、司会者でコメディアンのジミー・キンメルが2020年にロッジを購入した。写真にはキンメルとパートナーも写っている。
このセレブ集合のバケーション写真に対し、SNSでは「誰もパンを食べていないね」などのジョークが投稿される一方で、 「みんな白人ですね」「アファーマティブ・アクションが必要なのでは」「黒人の友達は一人もいないのかな」など、人種の多様性欠如を指摘する意見もあった。
白人同士でコミュニティ作る傾向
これまで、ブリティッシュVogueやハフポストUS版などのメディアも、全員白人のスタッフの写真が批判されてきた。ロサンゼルス・タイムズも2017年、表紙を飾った俳優が全員白人だったことを、問題視されている。
白人同士でコミュニティ作る傾向は、ハリウッドやメディアだけの問題ではない。2014年の調査では、白人の4分の3が非白人の友人がいないと答えた。
心理学者で「なぜ黒人の子どもは、カフェテリアで一緒に座るのか」の筆者ビバリー・ダニエル・テイタムは、低学年の子どもたちは人種にとらわれず友情を育みやすいものの、年齢を重ねるにつれて非白人の子どもが白人の友人からのサポートを感じにくくなるとハフポストUS版の2020年の取材で指摘している。
「非白人の友人を持つ白人子どもたちは、思春期に近づくにつれ、誹謗中傷や、店や警察によるレイシャルプロファイリング、誕生日パーティーに招待されないといった社会的な排除など、人種差別に気づき始めます」
また一般的に、大人になるほど新しい友人を作るのが難しい傾向があるものの、ワシントン・ポストは特に地理的、社会的に分離される傾向があると報じている。
さらに、大人になった後の友人関係で、白人側が人種問題に対する意識を欠いている、学ぼうとしない、あるいは「教えてもらう」という態度だと、緊張が生じることがある。
テイタムは「友情を通して学ぶことはできます。しかし、あらかじめ学んでいれば、より友情はうまくいきます」「常に一方の友人が教え、もう一人が学ぶという友情では、相互性がありません」と指摘する。
さらに、心理学者のデボラ・L・プラマー博士は、白人が自分のコンフォートゾーン(居心地よくいられる場所、精神状態)を抜け出して異なる人種の人と友情を築くことには利益がある、と2020年のハフポストUS版のインタビューで述べている。
「白人は異なる人種の友人と人生をともすることで、特権がどのようなものかを目にし、理解することができます」
「それによって、彼らは歴史的な抑圧者ではない白人のアイデンティティを見出すことができます」
「そして人種差別に反対する方法を実践し、真の人間としての良いアイデンティティを得られるのです」
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
「白人ばかり」のセレブ集合写真。米俳優の投稿にネットで違和感を訴える人が続出