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向かってきたクマにパンチ。64歳女性が飼い犬を救う【アメリカ・メイン州】

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クロクマ(イメージ画像)クロクマ(イメージ画像)

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アメリカ・メイン州で、飼い犬を追いかけてきたクマを、64歳の女性がパンチで追い払った。

リン・ケリーさんは6月30日、裏庭で作業中に犬の鳴き声に気付いたという。

「突然、犬の悲鳴が聞こえました。私は犬が向かった場所へと急ぎ、名前を呼び続けました。犬は走って戻ってきたのですが、後ろに熊がいました。熊が私を、私が熊を見ました。お互い驚いたと思います」と地元テレビ局WMURに語っている。

NBCによると、ケリーさんは背伸びして自分を大きく見せ、叫び声をあげてクマを怖がらせようとしたものの、近寄ってきたため、鼻のあたりをパンチした。

するとクマはケリーさんの右腕を噛んだが、その後に離れて森に逃げたという。ケリーさんは家に入って警察に連絡し、病院で手首の傷の治療を受けた。犬に怪我はなかった。

メイン州内陸魚類野生生物局は7月1日、クマが出現した地域に生け捕り用の罠を設置したものの、まだ捕獲していないと発表した。

クマは滅多に人間を攻撃しないものの、約3万頭のクロクマが住んでいると推定されているアメリカ北東部では、まったく起きないわけではない。

コネチカット州では7月1日、飼い犬をクマから救おうとした男性が、怪我をして病院で手当を受けた

同州エネルギー環境保護局は「クマは鳥のえさ箱を確認するために家の敷地に入り、犬が向かっていった」とNBCに説明している。

同じくコネチカット州では5月にお腹をすかせたクマがパン屋の倉庫に入り、60個のカップケーキを食べた。この時は従業員が車のクラクションで追い払い、怪我人はいなかった。

マサチューセッツ州魚類野生生物局によると、鳥のえさ箱やペットフード、ゴミ、屋外のバーベキューグリルなどは野生動物を引き寄せる。そのため、同局はクマが冬眠から目覚めた後の暖かい時期には、こういったものを外に置かないよう求めている。

環境省は「クマ類の出没対応マニュアル」で、突発的にクマに至近距離で遭遇した場合は、顔面・頭部が攻撃されることが多いため、両腕で顔面や頭部を覆い、直ちにうつ伏せになるなどして重大な障害や致命的ダメージを最小限にとどめることが重要としている

ハフポストUS版の記事を翻訳・加筆しました。

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