Appleが開発している次世代チップの最新情報について、Apple専門メディア「MacRumors」がまとめています。
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Appleがほぼ独占、最新〝3nmプロセス〟技術
Appleの次期「iPhone 15 Pro」モデルは、TSMCの初代3nmプロセス、別名N3Bに基づくAppleの最初のiPhoneチップであるA17 Bionicプロセッサを搭載すると予想されています。3nm技術は、iPhone 14 ProとPro MaxのA16 Bionicチップに使用された4nmに比べて、35%の電力効率の改善と15%のパフォーマンス向上をもたらすと言われています。
AppleのMacとiPad向けのM3チップもまた、3nmプロセスを利用すると予想されています。初代M3デバイスは、今年後半に登場する可能性のある更新版の13インチMacBook Airと24インチiMacを含むと考えられています。来年登場する新しいiPad Proモデルは、おそらくM3チップによって駆動されるでしょう。著名アナリストのミンチー・クオ氏は、2024年に登場する新しい14インチと16インチのMacBook Proモデルは、M3 ProとM3 Maxチップを搭載すると見ています。
経済紙記者のマーク・ガーマン氏が入手したApp Storeの開発者ログによれば、Appleは現在、12コアのCPU、18コアのGPU、36GBのメモリを備えた新しいチップをテストしているとのことです。これは、来年登場予定の次世代14インチおよび16インチMacBook Proモデルの基本レベルのM3 Proである可能性があります。
「The Information」のレポートによれば、3nmプロセスで製造される未来のAppleシリコンチップは、最大40のコンピュートコアをサポートする4つのダイまで特徴付けられます。M2チップは10コアのCPUを有し、M2 ProとMaxは12コアのCPUを有しているため、3nmはマルチコアパフォーマンスを大幅に向上させる可能性があります。
そしてこの3nmプロセス技術は、当面はAppleがほぼ独占することとなりそうです。台湾メディア「DigiTimes」によると、Appleは今年、未来のiPhone、Mac、iPadのために、チップサプライヤーTSMCの初代3nmプロセス生産容量のほぼ90%を予約しているとのこと。
なおTSMCは、N3Eと呼ばれる強化版の3nmプロセスも開発中です。Appleのデバイスは最終的にN3E世代に移行し、2023年の後半に商業生産に入ることが予想されていますが、実際の出荷は2024年まで増えないと「DigiTimes」は報じています。
オリジナルサイトで読む : AppBank
iPhoneやMacが劇的進化、Apple独占の「3nmチップ」登場はいつ?