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石川県能登地方で5月5日午後、最大震度6強を観測した地震では、1人が死亡し、34人が重軽傷を負った。
このほか、珠洲市(石川)を中心に民家が倒壊するなどの被害が出ており、気象庁は「(発生から)1週間程度は最大震度6強の地震に注意してほしい」と呼びかけている。
いつ、どこで起こるかわからない地震。
もし、自分や自宅が被災してしまった際、最初にやるべき重要なこととは。また、インフラを復旧する際に気をつけるべきことは何か。
家を片付ける前にやるべきこと
政府広報オンラインによると、自宅が地震などで被害を受けた際、片付けや修復作業の前にやるべき“重要なこと”がある。
それは、家の被害の写真を撮ること、だ。
行政から「り災証明書」を取得する際や、損害保険を請求する際などに役に立つ。
「り災証明書」とは、災害による住宅の被害の程度を証明するもので、支援金の受け取りや税金の減免、仮設住宅への入居申請などで必要になる。
市町村に申請を出すと、調査が行われた後に証明書が発行されるが、写真を撮る際には次のようなポイントを押さえたい。
▽家の外の写真を撮る場合
・なるべく4方向から撮る
・浸水した場合は浸水の深さもわかるように撮る
▽家の中の写真を撮る場合
・被災した部屋ごとの全景を撮る
・被害に遭った場所に「寄って」撮る
このほか、システムキッチンや洗面台などの住宅設備、家電、車、物置、農機具などの被害状況も撮影しておくことが望ましい。
電気やガスの復旧で注意すべきこと
自宅に大きな損害がなくても、電気やガスを復旧させる際は注意しなければならないことがたくさんある。
停電していた場合、急に電源を入れると、通電火災などの二次被害が発生する危険性があるためだ。
電気やガスを復旧させる時に気をつけてほしいことは次の通り。
▽電気
・ブレーカーが全て「切」になっているか確認する
・容量を超える電流が流れた時、自動で電気の供給を止める「アンペアブレーカー」を入れる
・漏電遮断機を入れる
・一定以上の電気が流れると落ちる「安全ブレーカー」を一つずつ入れる
▽ガス
・ガスのにおいがないか確認
・プロパンガスはガスボンベを点検してもらう
・ガス漏れや異常がなければ、震度5相当以上の揺れを感知すると自動でガスを止める「マイコンメーター」でガスを復帰する
また、被災した自宅の片付けや修復作業を行う際は、くぎや木材でケガをしないように肌の露出を避け、ほこりや砂を吸い込まないようにマスクを着用することが望ましい。
少なくとも「51棟」が危険
総務省消防庁によると、石川県能登地方を襲った地震では、1人が死亡し、2人が重傷、32人が軽傷を負った。
特に、震度6強を観測した珠洲市(石川)では、はしごから1人が転落して死亡。建物が倒壊するなどして32人が負傷している。
また、同市では建物3棟が全壊したほか、少なくとも349棟に被害が出ている。
石川県建築住宅課によると、地震で被災した建築物のなかには、余震などで倒壊の危険性や外壁・窓ガラスの落下などの危険性がある建物がある。
その危険度を示す「応急危険度測定」では、少なくとも51棟が「危険」、89棟が「要注意」と判定されている。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
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