環境団体「Just Stop Oil(ジャスト・ストップ・オイル)」の名前が書かれたTシャツを着た2人の環境活動家が10月24日、イギリス・ロンドンにある蝋人形ミュージアム「マダム・タッソー」で、「行動の時だ」と叫びながら、チャールズ国王の顔にケーキをぶつけた。
「ジャスト・ストップ・オイル」はこの動画をTwitterに投稿し、地盤への影響を懸念する見方があるシェールガスの掘削方法フラッキング(水圧破砕法)を最近解禁した政府に対し、全ての石油とガスに関する新規認可を停止するよう求めた。
🎂 BREAKING: JUST STOP OIL CAKES THE KING 🎂
👑 Two supporters of Just Stop Oil have covered a Madame Tussauds waxwork model of King Charles III with chocolate cake, demanding that the Government halts all new oil and gas licences and consents.#FreeLouis#FreeJosh#A22Networkpic.twitter.com/p0DJ8v3XVB
— Just Stop Oil ⚖️💀🛢 (@JustStop_Oil) October 24, 2022
警察は、この行為により器物損壊などの疑いで4人を逮捕したと明らかにした。
蝋人形ミュージアムは声明で、「私たちのセキュリティチームはこの事件に迅速に対応し、警察と緊密に協力しています。ミュージアムは営業していますが、王室の展示は一時的に閉鎖しています」と述べた。
実は、チャールズ国王は熱心な環境保護主義者として知られており、COP27(国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議)で講演する予定だったが、辞任するトラス首相に止められたと報じられている。国王は今や立憲君主として君臨しているため、いかなる党派心も示さないことになっているからだ。
この抗議運動は、「ジャスト・ストップ・オイル」が10月行った数ある活動の一つに過ぎない。
10月14日には、ロンドンのナショナル・ギャラリーにあるゴッホの名画「ひまわり」にトマトスープをぶちまけ、同団体の名前は世界中で見出しを飾った。
絵はガラスで保護されており損傷はなかったが、その抗議のやり方は批判を集めた。
また、別の環境団体であるドイツの「ラスト・ジェネレーション」の活動家たちも同様の方法で抗議活動を行い、23日にバルベリーニ美術館に展示されていたモネの「積みわら」にマッシュポテトを投げつけた。
この数日、「ジャスト・ストップ・オイル」の活動家たちは、ビートルズの有名な写真が撮影されたアビーロードの横断歩道で交通を遮断し、ロンドン警視庁本部にオレンジ色のペンキを投げつけるなどの抗議活動を行なっている。
同団体の活動により、10月だけですでに550人以上が逮捕されている。
ハフポストUK版の記事を翻訳・編集しました。
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チャールズ国王の蝋人形に「顔面ケーキ」 環境活動家の抗議運動が続く