まもなく登場すると予測されている「iPhone 14」シリーズ。この新型iPhoneのリーク情報について、テック系メディア「MacRumors」「9to5Mac」などが解説しています。
*Category:テクノロジー Technology|*Source:9to5Mac(1) ,(2) ,(3) ,MacRumors(1) ,(2) ,rendersbyshailesh ,Zelbo.nyc
【目次】
- iPhone 14の発表・発売日はいつ?
- iPhone 14のラインナップ(Max/Pro/Pro Max)
- iPhone 14のデザイン・カラー
- iPhone 14のカメラ・ディスプレイ
- iPhone 14にTouch ID・USB-Cは搭載される?
- iPhone 14の値段・価格
iPhone 14の発表・発売日はいつ?
「iPhone 14」シリーズは、9月7日午前10時(日本時間では8日2日)から開催されるAppleイベント「Far Out」で発表される見込みです。
イベントはカリフォルニア州クパチーノにあるApple Parkキャンパス内のSteve Jobs Theaterで開催され、Appleのキャンパスに招待されたメディア関係者との対面式も予定されています。
2020年のコロナ渦以降、Appleは発表イベントを常にオンラインで行ってきました。どのような形になるかは不明ですが、Appleが対面式のiPhone発表イベントを行うのは3年ぶりとなります。なお、このイベントはオンライン上にも配信される予定です。
「iPhone 14」シリーズの発売日は明かされていませんが、従来通りであれば、Appleは9月9日に予約受け付けを開始し、9月16日に発売するはずです。
iPhone 14のラインナップ(Max/Pro/Pro Max)
Apple専門の「MacRumors」によれば、iPhone 14シリーズのラインナップは以下の通りになります。
- iPhone 14(6.1インチ)
- iPhone 14 Max(6.7インチ)
- iPhone 14 Pro(6.1インチ)
- iPhone 14 Pro Max(6.7インチ)
iPhone 14シリーズでは、5.4インチのminiモデルが廃止されます。代わりに、通常モデルに大画面モデルとして新たにMaxモデルが追加される見込みです。
iPhone 14のデザイン・カラー
iPhone 14の通常モデルのデザインはほとんど変わらないものの、Proモデルのデザインは大きく変わるようです。
◇ Proモデルはノッチ廃止
iPhone 14シリーズ最大の変化の1つは、iPhone Xから始まったノッチをAppleが廃止することです。iPhone 14 Pro及びPro Maxモデルは代わりに、Face IDとカメラの2つのパンチホールを搭載します。
ただし、テック系メディア「9to5Mac」によると、これらのパンチホールはiPhone起動時、ディスプレイ上では1つの長いだ円形の切り抜きにまとめられるとのこと。2つのパンチホールの間のスペースには、カメラやマイクがアプリによって起動されたことを示すオレンジと緑のドットを表示されるそうです。
なお、iPhone 14シリーズの通常モデルはノッチを引き続き搭載する見込み。全体的なデザインも、iPhone 13と変わりないようです。
◇ 新色パープルが登場
「MacRumors」は、「iPhone 14」シリーズに新色パープルが登場するという噂を取り上げています。
「iPhone 14」及び「iPhone 14 Max」には、前モデルと同様にグリーン、パープル、ブルー、ブラック、ホワイト、レッドが登場します。さらに、ピンクがなくなり、代わりに新色としてパープルが登場するとみられています。
「iPhone 14 Pro」「iPhone 14 Pro Max」には、グリーン、パープル、シルバー、ゴールド、グラファイトが登場。さらに新色パープルが、シエラブルーが登場するとのことです。
iPhone 14のカメラ・ディスプレイ・チップ
iPhone 14シリーズの進化は、Proモデルが中心になると予測されています。
◇ ProモデルのみPro Motionに対応
最大120Hzリフレッシュレートの滑らかなPro Motionは、前モデルから引き続きProモデルに限定される予定です。
通常モデルは、引き続き60Hzに固定されたディスプレイを搭載します。全モデルがPro Motionに対応するという噂もありましたが、その可能性は低くなっています。
◇ Proモデルは初の48MPカメラ搭載
著名アナリストのミンチー・クオ氏によると、iPhone 14シリーズではリアカメラにも大きな改良が加えられるとのこと。主な変更点は、リアカメラのオートフォーカス機能の強化と、iPhone 14 Pro及びPro Maxのメインカメラが初の4800万画素のセンサーにアップグレードされることです。
クオ氏はまた、Proモデルではカメラシステムがアップグレードされ、初めて8Kビデオ撮影に対応すると予測しています。ただしその分、カメラ部分の厚みも前モデルに比べて更に増すようです。
◇ 新チップA16 BionicはProモデルにのみ搭載
Appleは毎年iPhoneシリーズに新しいチップを搭載していますが、今年はProモデルのみ新チップのA16 Bionicが搭載されると予測されています。通常モデルは、iPhone 13と同じA15チップを搭載し続けることになります。
A16 Bionicがどれだけの性能向上をもたらすかはまだ不明ですが、例年よりもProモデルに注目が集まることは間違いないでしょう。とはいえ、去年のチップとはいえA15 Bionicもほとんどのユーザーには十分な性能をもっています。
iPhone 14にTouch ID・USB-Cは搭載される?
iPhone 14シリーズに搭載が期待されているTouch ID・USB-Cですが、少なくとも今年のモデルで実現することはないようです。
◇ Lightning廃止は2023年に
iPadシリーズに続いて、iPhoneもUSB-Cへの移行が期待されていますが、クオ氏はこの変更が2023年になると予測しています。そのため、iPhone 14は最後のLightningポート搭載iPhoneになるかもしれません。
また「9to5Mac」によれば、今年中にLightningがUSB 3.0に対応するという噂もあるとのこと。ただし、この噂の信ぴょう性はあまり高くないようです。
◇ Touch IDの復活はほぼ絶望的
初期の噂では、AppleはiPhone 14シリーズのディスプレイ下にTouch IDを搭載すると言われていましたが、これはもはや実現しないようです。
ミンチー・クオ氏の最近のレポートによると、Appleはディスプレイ下のTouch IDを延期せざるを得なくなり、2023年以降も延期する可能性があるとのことです。つまり、iPhone 14の生体認証はFace IDのみになります。
iPhone 14の値段・価格
通常、Appleは新しいiPhoneのラインナップの価格設定を、従来モデルとほぼ同じに保っています。しかし最近の急激なインフレにより、今年のモデルは値上げされる可能性があります。
ミンチー・クオ氏は、iPhone 14 Pro及びPro Maxの価格が100ドル程度高くなると予測しています。また、通常モデルではminiモデルが無くなるため、シリーズ全体の実質的な値上がりともいえそうです。
さらに日本国内に限ると、円安の影響でApple製品全般が値上がりしています。リークされた価格を日本発売価格に変換すると以下の通り。
- iPhone 14:117,800円(税込)
- iPhone 14 Max:132,800円(税込)
- iPhone 14 Pro:159,800円(税込)
- iPhone 14 Pro Max:174,800円(税込)
しかし、市場調査会社TrendForceは、厳しい経済状況やスマートフォン市場の減少を考慮し、Appleは安全策を取ると予想しています。同社によれば、iPhone 14の通常モデルは749ドル、Proモデルは1,049ドルになるとのこと。
もちろん、これらの情報はリークや予測に過ぎず、実際とは異なる可能性が十分にあります。iPhone 14シリーズの正式な詳細は、9月7日のAppleイベントで明かされるはずです。