安倍氏を支持してきた著名な保守系知識人が招かれて講演している。
この深刻な矛盾を解決する気があるのかどうか。そういう関心を持って櫻井よしこ氏のインターネットテレビ「櫻LIVE」のプレビュー版を観た。
萩生田氏がゲストとして招かれ、
櫻井氏や元産経新聞政治部長、石橋文登氏らと対談しているのだ。ネトウヨ的な表現を借りれば「反日」というほかない
統一教会との決別が議論になるかと思ったが、期待は裏切られた。
櫻井氏 「“萩生田がつないだカルトと生稲晃子”とかおどろおどろしい週刊新潮の記事はおかしいと思う」
石橋氏 「おかしいですよ。カルトって決めつけてるが、霊感商法は僕が中学生の頃の話でしょ。この10年はそういう話、とんと聞いていない。
中国が台湾周辺で大演習して台湾有事が現実味を帯びてきた。これが秋の臨時国会の最大のテーマ。
国防予算をどれぐらいにするかが萩生田政調会長の仕事になるが、この議論に左系のメディアと野党は入りたくない。
安倍晋三の子分たちをいまのうちに痛めつけておくという、よこしまな気持ちがあるとしか思えない」
萩生田氏 「私は就任のあいさつで最初に国防の大切さを訴えました。ロシアによるウクライナの侵略を目の当たりにして
力による現状変更がアジアにも起こり得ることが現実問題として近づいている。今までのような国防体制では皆さんの生命財産を守ることはできない」
中国の脅威が日本に迫っているというのに、何をつまらないことで騒いでいるのかという、モリ・カケ・サクラ以来お決まりの
メディア批判が展開されただけだった。“開き直り”の印象が強い。つまるところ、萩生田氏は今後も統一教会との関係を続けたいということなのだろう。
これとは別の場所で、統一教会との関係を断つのかと記者に聞かれたさい、萩生田氏が「はいあのー、適切な対応をしていきたいと思ってます」
と曖昧な返事をしたことからも、もはや断ち切れない悪縁になっていることがうかがえる。
だが、内閣支持率の急降下に怯える岸田首相は、それで済ませられるのだろうか。与党の政策づくりのカナメである
政調会長が統一教会に絡め取られたままでいいのだろうか。
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