イギリスで開催されている「ミス・イングランド」に、1人の女性がノーメイクで出場。勝ち抜いてファイナリストとなり、大きな注目を集めている。
ミス・イングランドは94年の歴史を持つ大会で、優勝者はミス・ワールドにイギリス代表として出場する。
大会の公式インスタグラムなどによると、8月22日に行われたセミファイナルにノーメイクで出場したのは政治を学ぶ大学生のメリサ・ラウフさん。インスタグラムでは「メリサはミス・イングランド史上初めて、メイクアップなしでファイナルに進出しました。素晴らしい!」などと紹介。CNNによると、10月に行われるファイナルにもノーメイクで出場する予定だという。
ラウフさんはINDEPENDENTで、ノーメイクで出場するのは「全ての女の子のため」と語っている。
自身も幼い頃から化粧をしていたという20歳のラウフさん。しかし、「自分の肌に満足しているのであれば、化粧で顔を隠す必要はない。欠点があるからこその自分であって、それが一人ひとりの個性になっている」とコメント。
「さまざまな年代の女の子たちが『化粧をしなければならない』というプレッシャーからメイクをしています」
「メンタルヘルスが重要な課題になっている今、私は全ての女の子に心地よく感じてほしいんです。私はただ、全ての美の基準を取り除きたい。全ての女の子はそれぞれ美しいのですから」
CNN によると、「女性は化粧をすべき」「化粧をした方が美しい」という価値観に疑問を投げかけるラウフさんの行動に、コンテストを統括するアンジー・ビーズリーさんは「他の参加者が全員メイクをしている中でとても勇気のある行動です。若い女性たちに向けて重要なメッセージを送っている」とコメントしている。
ミスコンについては、容姿だけで判断すべきなのかと在り方を疑問視する声が上がっており、アメリカなどでも知性や情熱を判断基準にするという方針にシフトしている大会もある。日本国内でも、新たな形を模索する動きも出ている。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
ノーメイクでミスコンに出場した女性がファイナリストに。94年の歴史で初「全ての女の子のために」