喉の痛みを感じたときなどに使用される「トローチ」。舐めて口の中で溶かすことで、口やのどの細菌を殺したりする働きのある製剤です。
真ん中に「穴」があいたデザインで知られていますが、なぜあいているのか。その理由を紹介したツイートが話題になっています。
愛知県薬剤師会の公式サイトを確認すると、次のような理由だと説明されています。
「長時間なめている間に間違って飲み込んでしまっても息が詰まらないように、真ん中に穴をあけています」
トローチのメーカーの一つである日新薬品工業も、公式サイトも同様に「気道の確保(窒息防止)」と紹介。このデザインになった背景について「誤って飲み込んで気管支に詰まり窒息死する事故が多発したため」と説明しています。
日新薬品工業や愛知県薬剤師会の公式サイトでは、トローチの豆知識をQA方式で紹介しています。
例えば「ふつうの錠剤より硬いのですか?」という疑問に対して、「ゆっくり溶けるようにするため、ふつうの錠剤より硬く作られています」と回答。
かみ砕いたり、飲み込んだりぜずに「トローチが口の中で全部溶けてから30分くらいは、お茶を飲んだり、食物を食べたりしないで下さい」と呼びかけています。
また、トローチは内服薬ではなく湿布や絆創膏と同じ外用剤のカテゴリーに分類されます。トローチの効果を最大限に発揮するためにも、のどの痛みがある患部へ薬剤を塗りこむイメージでゆっくり口の中で溶かすことが大切なようです。
トローチに穴があいている理由に、Twitter上では「知らなかった〜!」「デザインじゃないのか」「(フエラムネのように)音を出すためじゃないのね」と多くのコメントが寄せられています。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
トローチの「穴」はなぜあいている?「音を出すためじゃないのね」などと話題に