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大坂なおみの五輪発言の報道、トーンが分かれる。「開催して欲しい」⇔「議論すべき」。実際の流れは?

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マドリードオープンに出場した大坂なおみ選手(2021年5月2日)

東京オリンピック・パラリンピックの開催をめぐる、テニスの大坂なおみ選手の記者会見での「発言」が、ネット上で話題になっている。

複数のメディアが取り上げたのだが、見出しで紹介されたのが、正反対の内容だったからだ。

「五輪は待ち焦がれていたものなので、開催して欲しい」と報じたメディアがあった一方で、「危険あるなら議論すべき」と伝えたメディアもある。

大坂選手の発言の内容や、流れはどうだったのか。

どちらも発言しているが…

大坂選手は5月9日、BNLイタリア国際の記者会見で、オリパラ開催について質問され、自身の見解を語った。

AP通信や海外メディアによると、大坂選手は質問に、次のような流れで答えていた。

「もちろんオリンピックは開催して欲しいと思っています。私はアスリートですし、これまでずっと待ち望んできた大会ですから」

「しかし、とても重要な出来事がたくさん起きています。特にこの一年はそうでした。予期せぬことが起きたと思います。もしオリンピックが人々を危険にさらすのであれば、そして人々が開催を居心地悪く感じているのであれば、私たちは今すぐに議論すべきです」

「私はいちアスリートにすぎません。そしてパンデミックは今も起きています」

いずれの記事もこの部分の発言を取り上げたもので、大坂選手は「オリンピックは開催して欲しい」とも、「議論すべきだ」とも述べていることがわかる。

しかし、発言の流れを見ると、「開催して欲しいと思っている」という前置きを述べた上で、「開催を議論すべきだ」ということを強調するものになっている。

他の記事を見てみると、議論の必要性を問う後半部分の発言を見出しにとったり、大坂選手の慎重な姿勢を伝えたりしていた。

開催国が幸せだと思える方法で

さらに、大坂選手は会見で次のように述べて、人々の安心や安全の優先も訴えている。

「すべての人が安心だと感じられる、安全な大会であって欲しいと願っています。(オリンピックが開催されれば)多くの人が日本に入国することになります。ですからこれは間違いなく、正しい選択をしなければいけない問題です」

また、ワクチンについては「私はワクチンを接種しました。しかし誰かにワクチン接種を強要することはできません」とも発言している。

そして「オリンピックだろうが何であろうが、開催するのであれば、開催国が幸せだと思える方法でやらなければいけません」と、開催国の人々の気持ちが考慮されるべきという考えを伝えた。

現在女子テニス世界ランク2位の大坂選手。グランドスラムで4回優勝するなど数々の輝かしい功績を残してきたが、オリンピック出場は今回が初めてだ。

BBCのインタビューでも「もちろんプレーしたい」「楽しみにしている」と語る一方で「一人の人間としては、パンデミックのせいで人々が健康ではなく、安心できないと感じているのであれば、それは当然心配すべき大きな問題だ」と述べている。

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Source: ハフィントンポスト
大坂なおみの五輪発言の報道、トーンが分かれる。「開催して欲しい」⇔「議論すべき」。実際の流れは?

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