4月18日(日)3時現在、猛烈な台風2号(スリゲ)はフィリピンの東で発達のピークを迎えています。
中心気圧は895hPaに低下し、2016年の台風14号以来5年ぶりに900hPa未満の台風となりました。(強度は気象衛星画像に基づく解析:速報値)
今週後半は沖縄や小笠原諸島に高波や強風の影響が及ぶおそれがあるため、今後の情報に注意してください。
▼台風2号 4月18日(日)3時
存在地域 フィリピンの東
大きさ階級 //
強さ階級 猛烈な
移動 西北西 20 km/h
中心気圧 895 hPa
最大風速 60 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 85 m/s
今週後半は北東に方向転換
台風2号は発達のピークを迎えていて、週明けの20日(火)にかけて猛烈な勢力を維持する予想です。その後、今週中頃には熱容量の低下や鉛直シアの増加の影響で勢力を落とし始める見込みです。
進路はまだ不確実性が高く、世界各国の気象機関が計算したシミュレーション結果を比較すると、沖縄の南に北上したあと、北東に向きを変える可能性が高くなっています。
本州方面への影響はほとんど無い予想ですが、今週後半に沖縄の大東島地方や小笠原諸島などに近づいて、高波や強風の影響が及ぶおそれがあります。今後の情報に注意するようにしてください。
春は本州の南でも上空に強い西風が吹いていて、太平洋高気圧は南の海上に留まっています。そのため、台風が発生すると、高気圧の縁をまわる風に流されて、早々に東へ向きを変えることが多いといえます。
統計をみると、4月に小笠原諸島に接近した台風もあるため、春とはいえ油断は出来ません。
台風の名前
台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風2号の名前「スリゲ(Surigae)」は北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)が提案した名称で、鷲の一種の名前からとられています。
「スリゲ」が使われるのは今回の2021年台風2号が初めてで、前回まで用いられていた140種類のうちのひとつ「ムジゲ(虹の意味)」から差し替えられたものです。
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Source: ハフィントンポスト
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