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米保険大手CEO射殺事件の被告移送を「これほど演出がかったものはない」と弁護士が批判。「まるで映画」という声も

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米大手保険トップを射殺したとして起訴されたルイジ・マンジョーネ被告の弁護士が警察当局に批判の声を上げている。弁護士は12月23日、ペンシルベニア州からニューヨーク州への被告の移送について「これほど演出がかったものは見たことがない」として、法廷で厳しく糾弾した。

【動画】「これほど演出がかった移送は見たことない」と弁護士は批判。ネット上では「まるで映画のよう」という声も

マンハッタン南部の裁判所で開かれた罪状認否で、マンジョーネ被告は4日に発生したユナイテッドヘルスケアCEOのブライアン・トンプソン氏の銃撃事件について、11件の容疑に対して無罪を主張した。

弁護士は、マンジョーネ被告が社会ならびにニューヨーク市当局から非常に大きな注目を浴びているとし、公平な裁判を受けられるか懸念があるとしている。弁護士が指摘するのは、19日に被告がペンシルベニアからニューヨークに移送される際の姿がメディアに大きく取り上げられたことだ。捜査機関らが被告を「政治の材料」として使っていると非難した。

弁護士は「マンジョーネ氏の移送は、私自身これまでの仕事人生で見たことがないほど演出がかったものだった。多くの人の目にさらされもした」と判事に訴え、「まったく不必要なことだった」と主張した。

マンジョーネ被告がニューヨーク市にヘリで移送された際、ヘリから降りる被告のまわりを何人もの重装備の捜査員たちが固めていた。

ニューヨーク市のエリック・アダムス市長もその場に姿を見せた。市長は地元テレビ局の取材に対し、同市に犯罪を持ち込む人間に何が起きるかについて被告に「強いメッセージ」を送るつもりだったと答えている。

弁護士はマンジョーネ被告が捜査に協力的だとして、移送の際の警察の態勢は過剰に思われたとも判事に訴えた。「NYPD(ニューヨーク市警察)らがあんなに大型のライフルを携帯すべき理由はどこにもなかった。メディアだって呼ぶ必要はなかった」としている。

被告の姿が報道されると、ソーシャルメディアでは「警察は1人の移送にいったい何人の警官が必要だと思ってるのか」「まるで映画のようだ」など捜査当局の対応を疑問視する声が上がった。

マンジョーネ被告をめぐる騒ぎは続いている。23日に法廷に入る被告の両側から警官が1人ずつ腕を回し、さらに6人ほどの警官が後ろに続いた。

ABCニュースによると、傍聴席にはマンジョーネ氏を支援する20人超の女性たちが詰めかけた。被告の家族の姿はなかった。

次回の出廷は2025年2月21日の予定だ。

ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しました。

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