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2024年のアメリカ大統領選で共和党のドナルド・トランプ氏が勝利を確実にし、2017年に続き、再び大統領に就任する見通しとなった。
過激な発言やパフォーマンスで知られるトランプ氏だが、実際はどんな人物なのか。これまで多くの記事で触れてきたが、改めて振り返ってみよう。
プロフィール
ドナルド・ジョン・トランプ氏は1946年6月14日生まれ、ニューヨーク州クィーンズ出身の78歳。ペンシルバニア大学ウォートン校で経済学士号を取得している。
父が経営する不動産開発会社に入社し経験を積んだのち、社長の座を継いで「トランプ・オーガニゼーション」と改称。
2004年から2015年までは、アメリカのリアリティ番組「アプレンティス」のプロデューサー兼主演を務めた。
趣味はゴルフ。
妻はスロベニア(旧ユーゴスラビア)出身で元モデルのメラニア氏。トランプ氏はこれまで2度の離婚を経験しており、子どもはジュニア氏、イヴァンカ氏、エリック氏、ティファニー氏、バロン氏と5人いる。
第45代アメリカ大統領
2016年の大統領選で民主党ヒラリー・クリントン氏に勝利し、大統領に就任。在任中の4年間は「アメリカ第一主義」を前面に押し出し、政権を運営した。
気候変動への国際的な枠組み「パリ協定」やTPP(環太平洋パートナーシップ協定)からの離脱、「メキシコ国境壁」建設などの政策を実施した。
故・安倍晋三元首相とは会談やゴルフも頻繁に行い、蜜月の仲だったと言われている。
2020年大統領選敗北
2020年の大統領選にも出馬したが、民主党バイデン氏に敗北。2021年1月6日には、選挙結果を不服としたトランプ支持者が連邦議会議事堂を襲撃し、死者も出る大暴動になった。これまでに1000人以上が訴追されている。
その後、トランプ氏もその事件に関与した罪で起訴されている。
訴訟の数々
2020年大統領選で敗北して以降、トランプ氏の話題として目にするのは、脱税や業務記録の改ざん、性的虐待などの問題での裁判だ。
2022年12月には、トランプ一族が運営するトランプ・オーガニゼーションに対し、脱税など合わせて17の罪で有罪評決が言い渡された。
2023年3月には、不倫の口止め料の支払いに関連した業務記録の改ざんの罪で起訴され、2024年5月に行われた裁判では有罪評決が下された。アメリカの歴史において、大統領経験者が刑事事件で有罪になるのは初めてだった。
2023年5月には、コラムニストのE・ジーン・キャロル氏がトランプ氏に1990年代にレイプされたと訴えていた民事裁判では、トランプ氏による性的虐待と名誉毀損が認められ、多額の損害賠償金支払いが命じられた。
他にも、大統領時代の機密文書を自宅に保持していた問題や、2020年の大統領選挙後にジョージア州の選挙関係者を脅し、選挙結果を覆そうとした罪などで起訴されている。
ジョージア州アトランタのフルトン郡拘置所に出頭した際の顔写真「マグショット」が公開された際には、大きな注目を集めた。
2024年大統領選に出馬表明
トランプ氏は2022年11月、2024年大統領選に出馬することを表明した。
党大会を前に、演説中に暗殺未遂事件に見舞われたトランプ前大統領。7月13日、ペンシルベニア州バトラーで銃撃され、右耳を負傷した。
そのわずか2日後の党大会に出場し、共和党の大統領候補の正式指名を受けた。トランプ氏は副大統領候補にオハイオ州選出の上院議員のJ.D.ヴァンス氏を指名した。
討論会などでは、「移民がペットの犬や猫を食べている」などの発言により差別を助長してきた。
11月の大統領選を前に、学生時代にマクドナルドで働いた経験を公表してきたハリス氏と対抗するため、自身もマクドナルドで働く姿をアピールした。
政策としては、高関税や減税、不法移民の強制送還、中国に対する「最恵国待遇」の取り消し、化石燃料の増産などを挙げている。
妊娠の人口中絶に関しては、全国的な禁止は主張せず、「州政府が判断すべき」という立場をとっている。一方、前任期中に保守派の最高裁判事3人を指名し、その結果、妊娠の権利を守る「ロー対ウェード」判決が覆されており、トランプ氏はその結果は自分のおかげだと自画自賛している。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
トランプ大統領再び。どんな人?今さらだが振り返ってみよう【アメリカ大統領選2024】