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【ドラフト会議2024】宗山塁選手・金丸夢斗投手はどの球団へ?逸材たちの運命が決まる日。高校・大学の注目選手の指名予想

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ドラフト上位指名候補。左から石塚裕惺選手(花咲徳栄高校)、宗山塁選手(明治大)、金丸夢斗投手(関西大)ドラフト上位指名候補。左から石塚裕惺選手(花咲徳栄高校)、宗山塁選手(明治大)、金丸夢斗投手(関西大)

【ドラフト会議2024】テレビ放送時間・配信の視聴方法は?(高校・大学生のプロ志望届提出者一覧)

プロ入りを目指し白球を追い続けた選手たちの“運命”がついに決まる──。

2024年のプロ野球ドラフト会議が10月24日に開かれる。今年は高校生159人、大学生162人の合わせて321人がプロ志望届を提出。そのほか、社会人や独立リーグからの指名も注目が集まる。

本記事では、プロ野球球団スカウトへの取材などをもとに、高校生と大学生のドラフト指名候補の注目選手を紹介する。

大卒は最後の夏の甲子園がなかった世代

2024年のドラフト会議で指名の対象となる大学4年生は、高校3年生の頃、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で春・夏ともに甲子園大会が中止となった世代。甲子園を経験するどころか、挑戦すらできずに高校野球生活を終えた。

現在のドラフト指名候補の選手たちの多くは高校卒業後、レベルアップを求めて大学に進学し技術を磨いた。高校時代にプロ志望届の提出を見送った者も多く、努力の末、万感の思いでプロ志望届を出した選手もいるだろう。

ドラフト1位指名候補の注目選手の筆頭は、明治大学主将の宗山塁選手(広陵)だ。3月に「カーネクスト 侍ジャパンシリーズ2024 日本 vs 欧州代表」で侍ジャパンのトップチームに選出された逸材は、走攻守全てでセンスが光る遊撃手。

東京六大学野球では通算116安打を記録(2024年秋季リーグ10月21日試合終了時点)。現役時代に守備の名手として活躍した侍ジャパンの井端弘和監督をして「守備については言うことがない」と言わしめた。

チームの将来を見据え、大型の遊撃手はどの球団も欲しいところ。4〜5球団ほどの競合も予想される中、すでに1位指名を公表している広島をはじめ、神宮球場を本拠地とするヤクルト、今宮健太選手の後継が欲しいソフトバンク、その年で一番能力の高い選手を指名する方針の日本ハム、源田壮亮選手の後継に迎えたい西武なども指名候補と予想されている。

10月20日、秋季東京六大学リーグの対早稲田大戦では1点を追う7回、チャンスで値千金の同点タイムリーを放つなど勝負強さを見せ、ドラフト会議直前に良いアピールとなった。

写真右が宗山塁選手。左は西武ライオンズの源田壮亮選手写真右が宗山塁選手。左は西武ライオンズの源田壮亮選手
走攻守3拍子揃って評価が高い宗山選手。球界屈指のショートを目指している走攻守3拍子揃って評価が高い宗山選手。球界屈指のショートを目指している

大学生野手で宗山選手とともに注目されているのが、東都リーグ・青山学院大の西川史礁外野手(龍谷大平安)だ。

3月に宗山選手とともに大学生ながら侍ジャパンのトップチームに招集され、欧州代表との試合で7打数3安打1打点の活躍をみせた。

第43回プラハベースボールウィークを戦った大学日本代表でも、その打棒で日本の打線を牽引。日本の優勝に貢献し、大会MVPを獲得している。将来の長距離砲としてどこが指名するのか注目される。

青山学院大の西川史礁外野手青山学院大の西川史礁外野手

大学生投手では、関西大学の金丸夢斗投手(神港橘)に熱視線が注がれている。同じく大学生でドラフト上位指名候補の愛知工大・中村優斗投手(諫早農業)とともに、3月に侍ジャパンのトップチームに招集されている。

金丸投手は関西大で1年秋からリーグ戦に登板し、最速154キロの直球とスライダーやチェンジアップなど、多彩な変化球で打者をねじ伏せる。関西学生リーグですでに通算20勝をあげ、実力は折り紙つき。競合は必至とみられる。

左の即戦力投手は先発起用でローテーション候補となるため、どの球団も喉から手が出るほど欲しい存在。好投手が多いパ・リーグでも面白いが、菅野智之投手がメジャー挑戦を表明している巨人や、阪神、横浜、中日などセ・リーグ球団から指名があるか注目だ。

2023年のドラフトで西武に入団した左腕の武内夏暉投手(國學院大)は、入団1年目の今季10勝をあげた。指名する球団は、金丸投手に武内投手と同じような活躍を期待するだろう。

関西大学の金丸夢斗投手関西大学の金丸夢斗投手

もう一人の注目選手は、慶應大の清原正吾選手(慶應)。プロ野球の西武や巨人、オリックスで活躍し時代を築いたスラッガーの清原和博さんを父に持つ。

中学ではバレーボール部、高校ではアメリカンフットボール部に所属。大学から本格的に野球に取り組んだにもかかわらず、他競技で鍛えた持ち前の身体能力と潜在能力で今秋の六大学野球リーグでも名門・慶應の4番に座る。リーグ戦初本塁打を放ち、技術の向上を確かに示した。

PL学園時代からスター選手として甲子園を沸かせた父とは違うが、“素材型”という評価で、ドラフトでの指名もあり得る。親子でプロ野球の世界へ。そんな筋書きを期待するファンも少なくないが、スカウトの現場は「育成指名レベル」との評価だ。

その他、法政大学の篠木健太郎投手(木更津総合)、大商大の渡部聖弥(広陵)、早稲田大の吉納翼外野手(東邦)にも注目だ。

プロ志望届を提出した大学生対象選手一覧はこちら

慶應大の清原正吾選手。父・和博さんは時代を作ったスラッガー。「親子でプロ野球選手」は実現するか慶應大の清原正吾選手。父・和博さんは時代を作ったスラッガー。「親子でプロ野球選手」は実現するか

“素材型”の高校生も豊作で期待高まる

高校生も実力のある選手たちが揃う。ドラフト1位候補としての呼び声が高いのが、石塚裕惺選手(花咲徳栄)。宗山選手が大学生No.1ショートなら、石塚選手が高校生No.1のショートという評価だ。

2024年の夏の甲子園では初戦で敗退も、その後はU-18の日本代表に選出され全試合で4番打者として活躍。木製バットにも難なく対応し、逆方向にも強い打球を飛ばせるのも魅力の一つ。

大学生の宗山選手や金丸投手に注目が集まる中、石塚選手のいわゆる“一本釣り”を狙う球団も出てきそうな逸材だ。

石塚裕惺選手(花咲徳栄)石塚裕惺選手(花咲徳栄)

注目打者ではもう一人、早稲田実業の宇野真仁朗選手。

早実で1年春からスタメンで活躍し、高校通算64発のホームランを放った強打が持ち味の内野手だ。二塁手、遊撃手、三塁手と複数ポジションを守れるユーティリティ性も強みとなっている。50m6秒1の快足も光る。

早稲田実業からプロ入りとなれば、2018年にドラフト3位でソフトバンクに入団した野村大樹内野手(現・西武)以来となる。

早稲田実業の宇野真仁朗選手。木製バットへの対応力も光る早稲田実業の宇野真仁朗選手。木製バットへの対応力も光る

一方、投手も将来性豊かな選手がいる。上位候補として注目されているのが、東海大相模の藤田琉生投手。198cmと長身の左腕は今年の夏の甲子園でベスト8に進出。その後に選出されたU-18日本代表でも先発の役割を担った。

12球団から調査書が届いた上でプロ志望届を提出。ドラフト上位指名の吉報を待つ。

東海大相模の藤田琉生投手東海大相模の藤田琉生投手

左腕が藤田投手なら、右腕の注目は報徳学園の今朝丸裕喜投手だろう。

春のセンバツ甲子園で2023年、24年とチームの2年連続の準優勝に貢献した投手。春の甲子園では通算8試合に登板し、防御率1.91を記録した。3年の夏は夏の甲子園1回戦で大社(島根)と対戦し敗退したが、その後の高校日本代表にも選出された。

最速151キロの速球と、カーブ・スライダー・フォークのコントロールで安定したピッチングが光る本格派。将来の右のエース候補として獲得したいと考える球団がありそうだ。

高校生では他に、投打二刀流の可能性を秘める柴田獅子投手(福岡大大濠)モイセエフ・ニキータ選手(豊川)、村上泰斗投手(神戸弘陵)、箱山遥人選手(健大高崎)らも注目の上位指名候補だ。高校生のドラフト指名対象選手一覧はこちら

ファンの誰もが待ち望むプロ野球選手誕生の瞬間。今年もしかと見届けよう。

報徳学園の今朝丸裕喜投手報徳学園の今朝丸裕喜投手

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【ドラフト会議2024】宗山塁選手・金丸夢斗投手はどの球団へ?逸材たちの運命が決まる日。高校・大学の注目選手の指名予想

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