南海トラフ地震の想定震源域である日向灘で8月8日、マグニチュード7.1の地震が発生。気象庁は同日、「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」を発表しました。
大地震は、いつ起こるか分かりません。自宅でできる地震への備えは。
5つの対策を紹介します。
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1 家の中の防災対策を強化
地震に備え、家の中の防災対策も強化しておく必要があります。
食器など割れるものが多いキッチンエリアや寝室など、それぞれ気をつけておくべき点を政府が紹介しています。
・家具やテレビ、冷蔵庫などの転倒を防ぐため器具で固定する
・寝ている時の地震に備え、なるべく寝室には家具を置かない。置く場合もなるべく背の低い家具にしたり、家具の向きや配置に注意したりする
・窓ガラスにフィルムを貼るなどして、ガラスの飛散を防ぐ
2 自宅に水や食料を備えよう
地震の後、自宅に閉じ込められたり、公的な支援物資がすぐに届かなかったりする恐れもあります。自宅での、水や食料の準備も大切です。
政府が呼びかけている、水・食料の備蓄の目安は以下の通りです。
飲料水:1日1人3リットルを目安に、家族の人数の3日分を用意。可能なら1週間分、備えましょう。飲料水に加えて、生活用水などの備えも必要です。
食料品:最低3日の食料×家族の人数分が目安。大規模災害発生時に備えるには、自宅に1週間分の備蓄を。中身は、アルファ米などのごはん、缶詰、ビスケット、乾麺、チョコレートなど。
消費期限などを定期的にチェックし、期限の前に食べ、食べた分を新しく買い足して備蓄しておくことを「ローリングストック」といいます。
3 非常用品の中身、揃ってる?
日頃から揃えておきたいのが非常用品。
「持ち出し袋そのものが、まだ自宅にない」という人は、ぜひこの機会に用意してください。使っていないリュックサックなどに少しずつ物を入れていけば、無理なく準備ができます。
「非常用持ち出し袋はあるけど、必要なものは揃っているかな?」
そんな人は、このチェックリストで確認してみてください。
4 どこに避難できる?安否確認の方法は?調べて家族とも共有
平時から、自宅や職場・学校の周辺の避難場所・避難所を確認しておき、家族と情報を共有しましょう。
家族であらかじめ決めておけば、災害時に別々のところにいて電話やインターネットが通じなかったとしても、あとで落ち合うことができます。
津波が来た時には高台へ。どこへ避難できるか、確認しておく必要があります。
また、災害用伝言ダイヤル「171」の使用など、安否確認の方法を決めておくことも大事です。
公共交通機関が運転見合わせとなり、帰宅困難になる可能性も。
政府は、帰宅困難になった場合は、むやみに移動を開始しようとせず、状況が落ち着くまで安全な場所にとどまるように呼びかけています。
職場や学校、またはその周辺の避難場所など、とどまることが可能な場所を把握することが重要です。また、状況が落ち着いたら、徒歩などでどのようなルートで自宅に戻れるかも事前に調べておいてください。
5 ハザードマップで自宅周辺をチェック
自分が住んでいる市町村の「ハザードマップ」を見たことはありますか?
ハザードマップとは、津波や洪水などが発生した際の被害想定を、色分けして分かりやすく記した地図のことです。
もし地震で津波や液状化が発生した場合に、自宅や職場付近がどのような被害に遭う可能性があるのか。調べておきましょう。
ハザードマップは自治体が配布しており、市や区のウェブサイトで公開されています。自治体によっては、多言語版もあります。
国土交通省が運営する「ハザードマップポータルサイト」では、各地のハザードマップを閲覧できるほか、様々な災害のハザードマップを重ねて見ることもできます。
出典:首相官邸「災害に対するご家庭での備え〜これだけは準備しておこう!〜」、国土交通省「身につく防災」
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
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