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「ロミジュリ」黒人俳優への人種差別コメント、800人の俳優が非難「キーボード戦士はわめきたいだけわめけばいい」

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イギリスで行われる舞台『ロミオ&ジュリエット』のジュリエット役に選ばれた黒人俳優に対し、ソーシャルメディアで人種差別的な誹謗中傷が投稿された。

この誹謗中傷に対し、800人以上の俳優らが公開書簡を発表して「恥ずべきことだ」と非難の声を上げている。

フランチェスカ・アメウダ=リヴァースさん(2023年6月14日)フランチェスカ・アメウダ=リヴァースさん(2023年6月14日)

『ロミオ&ジュリエット』のジュリエット役に選ばれたのは、俳優のフランチェスカ・アメウダ=リヴァースさんだ。

同作を手がける「ジェイミー・ロイド・カンパニー」は3月に、すでに発表されていたトム・ホランドさん演じるロミオの相手役に、アメウダ=リヴァースさんが決まったと明かした

アメウダ=リヴァースさんはオックスフォード大学で音楽を専攻し、『マクベス』や『アンチゴーヌ』『オセロ』『アニマルファーム』などの舞台や、イギリスのテレビドラマ『バッド・エデュケーション』に出演している。

2021年には、才能ある若い俳優らに1万ポンドを贈るイブニング・スタンダード・フューチャー・シアター・ファンドの受賞者に選ばれた。

しかし、ジュリエット役に選ばれたことを伝えたアメウダ=リヴァースさんのInstagramには、多数の人種差別発言や容姿を揶揄するようなコメント、「白人ではないのか」といった不満が書き込まれた。

こういった誹謗中傷を「あまりにも耐え難い」と批判する公開書簡を発表したのは、俳優のスーザン・ウォコマさんと劇作家のソマリア・ノニエ・シートンさんだ。

書簡では、アメウダ=リヴァースさんを「前途有望の才能」と称え、「キャリアの浅い俳優がこのような大舞台に立つのは非常に大きなことであり、多くの人がソーシャルメディアで祝福した」とキャスティングを歓迎。

「しかし、その後に待っていたのは、私たち黒い肌のパフォーマーの多くが身をもって経験してきた恐怖でした」と述べた。

「このような人種差別的で女性差別的な罵声は、あまりにも耐え難いものです」

「配役の発表でこのような醜い罵倒をするというのは、自分の人生が空虚で不毛だから憎悪に満ちた暴言を吐かなければならない人々にとって、恥ずべきことです」

書簡には、俳優のラシャーナ・リンチさんやフリーマ・アギーマンさん、マリアンヌ・ジャン=バプティストさんら黒人女性を中心とした800人以上が署名している。

ジェイミー・ロイド・カンパニーも、キャスティング発表後の4月に、出演者に対する誹謗中傷を非難する声明を発表し「どんな差別発言も許容せず、通報する」と宣言した。

公開書簡には、ジェイミー・ロイド・カンパニーの声明への感謝と「フランチェスカの精神面でのサポートにまで及ぶことを願っている」という願いもつづられている。

また、800人以上の俳優らは書簡の最後で「あなたが輝くのを見るのをとても楽しみにしています」というアメウダ=リヴァースさんへの期待とともに、誹謗中傷を投稿する人たちに対しては、次のように伝えた。

「私たちの存在を不快に思うキーボード戦士たちは、ネット上でわめきたいだけわめけばいい。でも私たちはここに留まります」

『ロミオ&ジュリエット』は、ロンドンのデューク・オブ・ヨーク・シアターで5月11日から8月3日まで上演される。バラエティによると、チケットはすでに完売している。

ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しました。

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