もっと読む>>13歳の女性プロレーサー、野田樹潤(Juju)の挑戦 「誰も到達したことのない世界を見たい」
プロレーサーの野田樹潤(Juju)さんが、日本最高峰のフォーミュラレースシリーズ「スーパーフォーミュラ」に今季参戦することが決まった。マネジメント事務所などが1月9日に発表した。
所属は「TGM Grand Prix」。
「スーパーフォーミュラ」に日本人の女性レーサーが参戦するのは、前身の「全日本F2000選手権」が1973年にスタートして以来、史上初めて。
過去に参戦した女性レーサーはいずれも外国籍だった。
Jujuさんは3月の「スーパーフォーミュラ」開幕時は18歳。過去最年少でのデビューとなる。
【 ドライバー発表 】
2024年 全日本スーパーフォーミュラ選手権の53号車にJuju選手 @JujuNoda_Racing をレギュラードライバーとして起用いたします。【Driver announcement】
We are extremely delighted to confirm that Juju Noda @JujuNoda_Racing will compete in the Japanese Super Formula… pic.twitter.com/D7uaxiWtqt— TGM Grand Prix (@tgm_grandprix) January 9, 2024
発表によると、Jujuさんは2023年12月6日〜8日、鈴鹿サーキットで開かれた合同テストに参加。3日間を通して、コースアウトやクラッシュなどのアクシデントもなかった。
マネジメント事務所は、テストについて「1周5.8kmのコースを延べ11時間あまり192周を走りました。今回の参加者のトップタイムを基準にすると、スーパーフォーミュラ決勝レースに出場できるレベルである1分38秒529のベストタイムを記録しました」と説明している。
Jujuさんは、元F1レーサーの父の元、幼少期からカートレースの経験を積んだ。10歳で、F1をトップとするフォーミュラカーの入門カテゴリーである「フォーミュラ4(F4)」でデビューした。
小学生でのF4デビューは、世界でも例がないことだった。
2020年にヨーロッパに渡った。参戦したデンマークのF4カテゴリーでは、デビュー戦で優勝を飾った。
その後もF3のレースに出場し、2023年には「Euro Formula Open Championship」で女性レーサーとして初優勝の快挙を達成。「ZINOX F2000 TROPHY」でも、女性レーサーとしての史上初の年間チャンピオンに輝いた。
ヨーロッパで実績を重ね、今季の「スーパーフォーミュラ」に参戦する。
目標はF1「誰も到達したことがない世界を見てみたい」
Jujuさんは2019年、ハフポストのインタビューで、フォーミュラーカーのトップカテゴリーF1という目標について語っている。
「やっぱり大きいレースに勝てたときは、小さいレースに勝てたときよりも何倍も嬉しい。だからやっぱりF1で勝って、その嬉しさを味わいたい」
これまでに女性レーサーでF1の舞台に立った日本人はいない。世界でも数えるほどで、グランプリを制覇した女性レーサーは存在しない。
「日本人で誰も到達したことがない世界を見てみたい」
13歳だった当時から、世界最高峰の舞台を見据えていた。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
野田樹潤(Juju)さん、「スーパーフォーミュラ」史上初の日本人女性レーサーに。13歳の時に語っていたこと