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「能登半島地震」の被災者を装った詐欺が確認されたとして、QRコード決済サービス「PayPay」は1月5日、ウェブサイト上で注意を呼びかけた。
ハフポスト日本版も2日、PayPayで個人への寄付を募る不審なアカウントがX上に存在することを報じていた。
不正行為や詐欺行為を確認
PayPayによると、「送る・受け取る」機能を利用した不正行為や詐欺行為とみられる事案が確認されている。
手口は、XなどのSNSで被災者を装い、残高を受け取ろうとする行為。PayPayは、見知らぬ人と残高のやり取りをしないように呼びかけている。
なお、不正利用や詐欺への詳しい対策は、PayPayのウェブサイトで確認できる。
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ハフポスト日本版が1月2日に報じた不審なアカウントは次の通りだ。
地震発生から約1時間半後の1月1日午後5時41分、X上に「助けてください 挟まれて逃げられません 消防にも連絡つきません 珠洲市大谷6-23-10」という投稿があった。
発信元は「生き埋めです」「6歳の子供もいます」「新井修太郎 新井悠人」などと断続的に投稿を続け、午後7時34分に「救出されました」とポストした。
しかし、その4分後の午後7時38分、PayPayのリンクを添付して「今後のための資金を寄付していただけると幸いです」と発信。「今お気持ちだけ送金しました」とリプライするユーザーもいた。
午後10時11分、「皆様の貴重な御寄付、心より感謝申し上げます」と発信し、現在はアカウントが消去されている。
このアカウントが不審な点は複数あった。
まず、発信元が「生き埋め」になっているとして記した住所「珠洲市大谷6-23-10」は、Googleマップで検索しても特定の場所が表示されない。また、珠洲市「大谷町」という地名はあるが、「大谷」は存在しない。
Xのアカウント登録日も23年11月と最近で、地震前の投稿はローソン公式の投稿(アカウントをフォローして投稿をリポストするとスイーツの無料券が抽選で当たる)をリポストしているのみだ。
寄付を呼びかける投稿をした後、Xのプロフィール画像を複数回変え、詐欺を疑うユーザーのリプライを片っ端から「非表示」にしていた。
そもそも「生き埋めの状態から救助された」場合、大けがを負っている可能性が高く、「救助された」と投稿したわずか4分後に自らへの寄付を呼びかける余裕はないはず。
少しでも怪しいと感じた場合は詐欺を疑い、取引をしないことが重要だ。
寄付先一覧はこちらから
ハフポスト日本版は、能登半島地震に関する寄付先一覧をまとめている。
災害対応や復興の支援として、被災した石川県や日本赤十字ら民間団体が、義援金や支援金を受け付けている。
詳しくは、「【能登半島地震】寄付先一覧。日本赤十字社や石川県共同募金、ふるさと納税からも支援金や義援金が送れます」から確認できる。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
PayPayが「被災者を装った詐欺を確認」と発表。一部機能を悪用、不審な発信元はアカウントを消去【能登半島地震】