<あわせて読みたい>男性の私は8歳の時に性暴力を受けた。そのことをずっと、誰にも話せずにいた
アメリカのファミリードラマ「フルハウス」に出演した俳優のジョン・ステイモスさんが、子ども時代にベビーシッターから性的虐待を受けていたことを、新たに発売される自身の回顧録で明かした。
「本をその話で終わらせたくなかった」
子ども時代の虐待被害について、ステイモスさんは「いつも頭の片隅にあった」と振り返った。一方で、「(虐待を経験した)人々と同じように(自分の中に)しまい込んでいた」と、米誌Peopleのインタビューに語っている。当時、被害を誰にも話さなかった。
加害者はベビーシッターだった。ステイモスさんが「死んだふり」をすると、シッターは加害行為をやめたという。
回顧録で、ステイモスさんが性虐待の被害について触れたのは1ページほど。ステイモスさんはその意図について、「見出しをそのようなものにしたくなかったし、この本をそのような話で終わらせたくなかった」からだと説明した。
「(本に書いたのは)1ページかそれくらいだが、そのことについて話さなければいけないと思った。奇妙なことだった。おそらく10歳か11歳くらいの出来事だったと思う。当時、そのような感情に対処させられるべきではなかった」
ステイモスさん自身、5歳の子どもの父親だ。「もし誰かが私の息子にそんなことをしていたと知ったら?それは全く別の話です」と語っている。
回顧録の出版が公表された2022年9月、ステイモスさんはこう述べていた。
「正直に言うと、この本を書いている間に、私には語るべきことが100万あると気づき、そのうちおそらく皆さんが気にいるのは少なくとも400くらいあると思った。これほど多くを掘り下げ明かすことは、気持ちが浄化されて癒しでもある一方で、時に胸が張り裂けそうになった」
「この本は、人生のささやかな瞬間に恵みを見出すための告白と挑戦の間にあるもの」
ステイモスさんが半生をつづった回顧録『If You Would Have Told Me』は、10月24日に発売される。
ステイモスさんは、児童虐待の被害者を支援する活動に長年取り組んできた。虐待の予防に取り組み、虐待を受けた子どもとその家族をサポートする非営利団体「チャイルドヘルプ」のアンバサダーを20年以上にわたり務めている。
<虐待の相談窓口>
・虐待かもと思った時などに、すぐに児童相談所に通告・相談ができる全国共通の電話番号。通話は無料です
・「児童相談所虐待対応ダイヤル「189」」にかけるとお近くの児童相談所につながります
・通告・相談は、匿名で行うこともでき、通告・相談をした人、その内容に関する秘密は守られます
子どもの人権110番(法務省)
「いじめ」や虐待など子どもの人権問題に関する専用相談電話です。
電話番号:0120-007-110
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「ベビーシッターから性的虐待」フルハウス俳優、子ども時代の被害を自著で明かす