歌手の八代亜紀さんが9月12日、膠原病(こうげんびょう)の治療を理由に、2023年内の活動を休止すると発表した。
八代さんは公式サイトで「膠原病の治療に専念するため、2023年いっぱいはお仕事をお休みさせていただきます」と報告。「少しの間、大好きな歌と絵から離れなきゃいけないのは寂しいけれど、必ず元気になって戻ってきますので待っててね」とファンに向けてつづった。
発表によると、八代さんは8月下旬に体調不良を事務所に報告し、複数の病院で診察を受けたところ、膠原病と診断されたという。
2024年の活動再開時期は、めどが立ち次第、改めて報告するという。
膠原病とは
膠原病とはどんな病気か。
慶應義塾大学医学部リウマチ・膠原病内科の公式サイトによると、膠原病は1つの病気の名前ではなく、全身の皮膚や内臓に炎症が起こってしまうような複数の病気の総称。
膠原病の特徴として、本来ウイルスや細菌など外敵と闘うべき免疫が、自分自身を攻撃してしまうような「自己免疫現象」が挙げられるという。
共通する症状として「発熱、関節痛、筋肉痛、発疹、指先が白くなる(レイノー現象)などががしばしば見られます」と説明している。
日本皮膚科学会は公式サイトで「膠原病に厳密な定義はない」と断った上で、以下の疾患などが膠原病に分類されると考えられると説明している。
「全身性エリテマトーデス」「全身性強皮症」「多発性筋炎・皮膚筋炎」「混合性結合組織病」「ベーチェット病」「結節性動脈周囲炎」「大動脈炎症候群」「ウェゲナー肉芽腫症」「悪性関節リウマチ」など
膠原病ののグループに含まれる疾患の多くが、国から難病(特定疾患)に指定されている。
治療方法として「副腎皮質ステロイドや様々な免疫抑制薬、生物学的製剤などが使われています」と日本赤十字社医療センターの公式サイトは説明している。
福井大学医学部附属病院の公式サイトによると、膠原病はリウマチ性疾患とも呼ばれており、膠原病の中で最も多い疾患が、関節を主体に炎症を生じる関節リウマチという。
日本皮膚科学会の公式サイトで、膠原病とリウマチの違いを次のように綴っている。
「膠原病が病理学的変化からつけられた名称であるのに対し、リウマチ性疾患という言い方は、関節や筋肉が痛む病気の総称で、非常に広い範囲を含みます」
「膠原病の三つの側面」という図の中で「リウマチ性疾患」「自己免疫疾患」「結合組織疾患」が全て重なり合った部分が、膠原病であると説明している。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
膠原病(こうげんびょう)はどんな病気か。八代亜紀さんが治療を理由に、2023年内の活動休止を公表