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【W杯】「サッカーの3倍は食べる」ラグビー代表シェフの密着動画が話題。選手の「つまみ食い」に「こっちまでニコニコ」とファン

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1次リーグ初戦でチリに勝ち、喜ぶ日本の選手ら(9月10日、フランス・トゥールーズ)1次リーグ初戦でチリに勝ち、喜ぶ日本の選手ら(9月10日、フランス・トゥールーズ)

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日本ラグビーフットボール協会運営の公式YouTubeチャンネルで配信された動画が反響を呼んでいる。

タイトルは「Go With The Brave〜食事に密着〜日本代表を支えるシェフ」で、ラグビー日本代表に同行する西芳照シェフを取り上げた動画だ。

西シェフは、サッカー日本代表に5大会連続で同行。また、福島第一原発の廃炉作業の拠点で、作業員らの「胃袋」を支えてきたシェフとしても知られる。

動画には、お腹を空かせた選手が西シェフの料理を「つまみ食い」する場面まで収録されており、「こっちまでニコニコになる」とファンを楽しませている。

西シェフは福島出身。Jヴィレッジで…

西シェフは福島県南相馬市出身。

1997年からナショナルトレーニングセンター「Jヴィレッジ」(福島県楢葉、広野両町)に勤務し、原発事故後は廃炉拠点になった同センターで作業員らの食事を支えた。

2004年から日本サッカー協会の依頼で代表シェフとして同行し、2006年W杯ドイツ大会から22年カタール大会まで5大会連続で選手らに食事を提供。

今夏は、サッカー女子W杯に出場した女子日本代表にも同行した。

なお、西シェフは、福島県いわき市で「NISHI’s KITCHEN」というレストランを営業している(サッカー、ラグビーへの遠征帯同により12月末まで一時休業中)。

福島県の内堀雅雄知事を表敬訪問した西芳照さん(右)(2022年12月13日)福島県の内堀雅雄知事を表敬訪問した西芳照さん(右)(2022年12月13日)

納豆巻きをつまみ食い?頬張る選手に笑顔

話題の動画は、西シェフがアボカド巻きや納豆巻きを作りながら、「今日は寒くないから麺はやめて、のり巻き」と話している場面から始まる。

出来上がった料理を持って食堂に向かい、テーブルに並べると、待ちきれなかった中村亮土選手が納豆巻きを手に取ってパクリ。

「ばりうまい」と言うと、近くにいた坂手淳史選手も思わずつまみ食いした。

すると、先ほどつまみ食いをした中村選手が「あかんでつまみ食いは」と一言。

坂手選手がすかさず「その口で言うな(笑)」と突っ込むなど、和気あいあいとした雰囲気を感じることができる。

その後、選手らはイタリアンパスタを作る西シェフの前で「うまそう〜」と笑顔を浮かべ、「いただきます!」と次々に自分の皿に料理を盛り付けていった。

パスタを盛り付けた中村選手は一口食べた後、カメラに向かってグッドサイン。

レメキ・ロマノラヴァ選手は「パスタはグルテンフリーのパスタだし、めちゃめちゃうまい。昨日もカレーうどんを作ってもらって、本当においしい」と噛み締めていた。

また、松田力也選手は海外での食事の重要性についても語っていた。

「海外に来たら絶対に体重は減っていくけど、キープもできるし、増やそうと思えば増やすこともできるので、すごく助かってますね。おいしい、一番それが大きい。食事のストレスが全くない。むしろ楽しみなのですごくハッピーです」

西シェフがラグビー代表に帯同する経緯

西シェフが帯同した経緯は、太田千尋・ストレングス&コンディショニングコーチが動画内で説明。

「海外の滞在が長期になればなるほど、食事・文化の違いがパフォーマンスやコンディションに影響する。特に食事はただ栄養を入れるだけでなく、会話が生まれたり、エネルギーを培ったりする重要なことの一つ」だという。

そこで、太田コーチは5月に福島県を訪問し、西シェフのレストランでハンバーグとサワラの西京焼き、カレーを食べた。

「これを合宿中や遠征中に、そして海外で食べることができたらエネルギーになる」と感じ、西シェフに「一緒に戦いましょう」とW杯フランス大会への帯同をお願いした、と話していた。

そして、西シェフは動画の後半で、「お米の量はサッカーの選手の方が食べますね。ラグビーの選手はどちらかというとタンパク質。お肉と魚」と考察。

「お肉の消費量はサッカーと比べて…」と聞かれると、「3倍くらいじゃないですかね」と笑い、「選手の勝ち上がりたいという気持ちに、少しでも力になりたいという思いで頑張っています」と意気込んでいた。

ラグビー日本代表は9月10日、初戦(対チリ)を42対12で勝利。次戦は9月18日、イングランドと対戦する。

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