ここ数ヶ月、主に大都市などの混雑エリアで「ドコモ回線が繋がりにくい事態」が発生しています。そこで、ドコモが提供しているahamoの最新の通信速度と、ドコモ回線を利用している格安SIMの通信速度を比較してみます。
*Category:テクノロジー Technology *Source:カオナシガジェット,ahamo
ahamoの通信速度にどのような変化があるのか?
調査する回線は、ドコモが提供している「ahamo」と、ドコモ回線を利用している「OCNモバイルONE」「NUROモバイル(NEOプラン)」の格安SIMです。
検証環境
- 検証は回線が終日混み合うGW中に実施しています。
- 端末はPixel7Proを使用しています。
- 回線の種類は4G回線を使用しています。
- 測定アプリは「Speedtest」を使用しています。
- 検証場所は関西です。
※今回の検証はあくまでも一例です。場所や時間により、結果が大きく異なる場合があります。
10時台のインターネット速度
利用者が比較的少ない午前中であれば各社100Mbps以上のダウンロード速度が出ています。この速度が安定して出ていれば、日常使い程度は問題ないでしょう。
12時台のインターネット速度
回線が混み合うであろう12時台も比較的安定して速度が出ています。
15時台のインターネット速度
15時台も安定した速度が出ているように見えます。しかし「ahamo」のPing値は73と他の格安SIMと比べて悪い数値になっています。Ping値とはインターネット回線の品質を評価する重要なポイントで、数値が小さいほど応答速度が速くなります。 一般的にインターネットを快適に楽しめる目安は、Ping値が50以下といわれています。
つまり「ahamo」は格安SIMよりも反応速度が悪くなる可能性があるということです。
18時台のインターネット速度
この時間帯も「ahamo」は「OCNモバイルONE」「NUROモバイル」と比べるとPing値が劣っています。
検証結果
「ahamo」のダウンロード速度は比較的安定していましたが、反応速度を示すPing値は不安定でした。一方、同じドコモ回線を利用している「OCNモバイルONE」と「NUROモバイル」はダウンロード速度とPing値が共に安定しているという検証結果になりました。つまり、ドコモが運営している「ahamo」より、格安SIMの方が快適に使える可能性があるということです。なお、ドコモは2023年夏までに通信速度低下の解消を目指すとのことです。
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ahamoの通信速度が遅い・繋がりにくい現象が発生中!ドコモ回線の格安SIMへの影響も徹底調査