日本の首相として安倍晋三元首相以来約7年ぶりとなる、岸田文雄首相のアフリカ訪問が29日スタートした。
ウクライナ侵攻を続けるロシアや覇権主義的な動きを強める中国がアフリカへの関与を強める中、「法の支配に基づく国際秩序の維持・強化」への
支持を得て、5月の先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)につなげたい考えだ。
「国際的な課題について意見交換し、その結果をサミットの議論充実につなげたい」。首相は29日、羽田空港で記者団に歴訪の意気込みを語った。
アフリカには冷戦時代に旧ソ連製の武器供与など軍事支援を受けた経緯などから、ロシアと関係が深い国が多い。首相が訪問するモザンビークは2月、
対ロシア国連総会決議に賛成票を投じず棄権した。「グローバルサウス」と呼ばれる新興・途上国には日米欧と中ロのはざまで中立的な態度を取る国が多い。
首相は昨年8月にチュニジアで開かれた第8回アフリカ開発会議(TICAD8)にオンラインで参加し、力による威嚇で現状変更を認めれば、「影響は
アフリカや世界全体に広がる」と危機感を示した。今回の訪問で「法の支配」といったどの国にも受け入れやすい価値観を広めることで、ロシアをけん制する狙いがある。
https://news.yahoo.co.jp/articles/faff73ea2a1fd99838f4c000c2861cbe629bc38b
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