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元全日本女子バレーボール選手で、2021年2月に双子を出産した大山加奈さんが、11月7日に自身のインスタグラムを更新。双子ベビーカーでバスを利用しようとしたが、ドアを開けてもらえなかった体験をつづった。
一体何があった?
大山さんは7日に双子の写真とともに「バスに乗れなくて泣く日が来るなんて…」と投稿した。「一度チャレンジして撃沈した 双子ベビーカーでのバス利用。もう乗らない…と思ってたけど ふたごの靴を買いに行きたくて 悩みに悩んだ末に思いきって 再度チャレンジしてみることに」したという大山さん。バス停でバスが来るのを待ち、後ろのドアから乗り込もうとしたところ、ショックな出来事が。
「なんとドアを開けてもらえませんでした。そのまま走り去るバス…」
「悲しくて込み上げてくる涙を堪えながらもう帰ろうかとふたごに話しかけていた」という大山さん。一緒に並んでいた人が、「次はわたしが運転手さんに言いますから」と声をかけてくれて、次のバスを待つことに。
次のバスはドアは開けてくれたというが、「歩道の段差とバスのステップまで大きな溝が…歩道から直接バスに乗り込むというのも無理な距離だし 一度車道に降りる幅もないというどうにもならない状況…」に。しかし、「困っていても運転手さんはスルー」だったという。
乗客の高齢女性が手伝おうとしてくれたというが、重いベビーカーを自ら持ち上げ、なんとかバスに乗り込んだという。しかし、目的地に到着した大山さんに更なる困難が。「あの段差問題、乗るより降りる方が大変なのです。。。」とつづり、「先ほどのあの女性が手を差し伸べてくださり この重いベビーカーを持ち上げてくれて」なんとか降りることができたといいます。そんな状況でも「運転手さんは再びスルー」。
大山さんは、「迷惑な存在だと思われたことがやはりとても悲しくて…あのバスが走り去る光景思い出すとまた涙が出て来ます…バスに乗ってみようと覚悟決めるのにもすごく悩んで決意したのに…」と自身の気持ちを語り、バスの運転手に対して「もう少し手を差し伸べてもらえたらありがたいなと」とつづった。
最後に大山さんは「公共交通機関って誰でもいつでも利用できるものではないんですかね。本当にもっと優しい世の中にならないかな。こんな思いをしている親御さんたちや車いすの方たちたくさんいると思うのです。だから批判も来るだろうけどこうして声を上げていきます‼︎ こんな投稿ひとつで何か変わるかはわからないけれど…困っている人が少しでも救われますように。みんなが暮らしやすい社会になりますように」と締めくくった。
この投稿に対して、同じ双子を持つ親だという人などから共感するコメントが寄せられた。
「こうして投稿してくださり、批判(する人がいることこそおかしい)を覚悟の上声をあげてくださり、ありがとうございます」「読みながら涙が出ました。私も双子の母ですが、同じ状況になったら…と思うと悔しくて悲しいです」「もう少し優しい社会になってほしいですね」
双子ベビーカー、国やバス会社の方針は?
国土交通省は2020年3月に「乗合バスにおける二人乗りベビーカーの利用についてとりまとめ」を決定。
「乗合バス事業者の中には、二人乗りベビーカーは一般的なベビーカーに比べてサイズが大きく、通路を塞ぐ等の理由で折りたたまないと乗車できないという取り扱いをしているところもあります」としながら、「乗合バス車内では二人乗りベビーカーを折りたたまずに使用できるよう取り扱うことを基本とします」と発表している。
また、東京都交通局は2021年6月7日から、二人乗りベビーカーに子どもを乗せたまま乗車できる取り組みを都営バスの全路線で開始している。
これに際して、東京都交通局はリーフレット「都営バス ベビーカー安全ご利用ガイド」を作成。
リーフレットには、乗車時の手順、運賃の支払い方法、乗車後のベビーカーの固定方法などが記載されている。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
大山加奈さん「バスに乗れなくて泣く日が来るなんて…」双子ベビーカーでバス乗車拒否に涙の訴え