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アベノマスクの行き先は? 群馬県太田市長は「いらない」と表明。「不織布マスクならいただく」

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群馬県太田市の清水聖義市長(2021年5月撮影)

群馬県太田市の清水聖義市長は、新型コロナウイルス対策で政府が調達して余っている布マスクについて「太田はいらない」と自身のTwitterで態度を表明した。「不織布マスクならいただく」とつづった。

布マスクは2020年4月、マスクの品薄状態に対応するため、当時の安倍晋三首相が全世帯に配布すると表明し、「アベノマスク」と呼ばれた。

会計検査院の決算検査報告によると、厚生労働省は世帯や介護施設向けなどに布マスク計2億8741万枚を調達。21年3月末時点の在庫は8272万枚で、20年8月から21年3月にかけての保管費は約6億円に上る。

清水市長は「アベノマスクが余った、保管料が6億円もかかったから『ウイルスに向かないけど・・布マスク、悪いけど使って!』って言われても住民に使わせるなんてできない」と理由を記した。

松野博一官房長官は12月15日の記者会見で、布マスクについて「一定程度のウイルスを捕集する性能がある」と説明。「希望する自治体、個人へ配布するなどの取り組みを進める」と述べた。

松野官房長官の記者会見を受け、清水市長は「ウイルスには不織布マスクがいいのは常識。(国会の)予算委員会を見ていても布マスクはなし。誰も付けていないマスクを地域住民ならOKというのは合点がいかない」と主張した。

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