岸田文雄首相が自民党総裁選で掲げた「所得倍増」がSNS上で話題になっている。というのは、山際大志郎経済再生担当相が、所得倍増は所得が2倍になるという意味ではないとの認識を示したと、テレビ朝日が報じたためだ。経済閣僚の発言だけに波紋を広げている。
テレビ朝日によると、山際氏はインタビューで「文字通りの『所得倍増』というものを指し示しているものではなくて、多くの方が所得を上げられるような環境を作って、そういう社会にしていきたいということを示す言葉だと総理はおっしゃっているじゃないですか」と述べた。
山際氏の発言を受け、Twitter上では「『募っているが募集はしていない』を彷彿とさせる妄言」との指摘も。これは、2020年1月に安倍晋三首相(当時)が「桜を見る会」の問題を国会で追及され「私は、幅広く募っているという認識で、募集しているという認識ではなかった」と述べたことを指しているとみられる。
また、ライターの武田砂鉄さんは自身のTwitterに「これまで自分が勉強してきた国語や算数の知識ではとても追いつかない発言が聞こえてくる」と投稿した。
岸田首相は自民党総裁選で「令和版所得倍増」を掲げていたが、党が発表した衆院選の公約からは消えている。
Source: ハフィントンポスト
所得倍増は「所得が2倍になる意味ではない」? 山際大臣の発言に波紋広がる