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現在、ヴィーガンに切り替え中。最後の難関、大好きすぎる“アイス問題”をどうする?

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撮影:2020年10月

「ヴィーガンはじめました」

「最近、プチヴィーガンが大学で流行っています」

若い世代の友人や読者から、“ヴィーガン宣言”を聞くことが増えてきました。

モデルで起業家のカトウ ジーナさんも、そのひとりです。まさにここ最近「ヴィーガン」に切り替え中だといいます。

ヴィーガンとは、肉や魚、卵など乳製品を含む動物性の食材を一切食べない完全菜食主義者のこと。ヴィーガンになる理由は人それぞれで、アレルギー、宗教上の理由、思想的な理由、健康、ダイエット、アニマルウェルフェア(動物福祉)、環境負荷の観点などがあります。

カトウさんは、アニマルウェルフェアや環境負荷の観点から、「ヴィーガンになる」と決意したそうです。

でも、いざヴィーガンになろうとしたら、色々な課題に直面しはじめて…。なにより、“ご飯の代わりに食べるくらい大好きな”アイスは、今後どうしたらいいんだろう?

大好きな物は美味しく食べ続けたいけど、社会課題のことも考えたい。カトウさんがヴィーガンへの切り替えに際して感じたモヤモヤと「新しい選択肢」について語りました。

 

ヴィーガンって言いづらい

3〜4年前から、ヴィーガンに興味を持ち始めたというカトウさん。最初に直面したハードルは、ヴィーガンメニューを提供している飲食店の少なさでした。

海外からの観光客への対応としてもヴィーガンメニューの需要が高まる昨今。ここ数年で増えてきたとはいえ、日本はベジタリアンやヴィーガンに対応したお店がまだまだ多くはありません。

さらに、数少ない選択肢の中から良さそうなお店を見つけたとして、次のハードルは友達を誘う時。「なぜか申し訳ない気持ちで誘っている自分に気づいた」といいます。

「私、たまねぎアレルギーをもっているんですけど、アレルギーの話は『アレルギーだから食べられないんだよね』って普通に話せるし、友達も『それはしょうがないよね』って言ってくれます。

でも、ヴィーガンのお店に誘う時は『ヴィーガンのお店なんだけど…いいかな?』ってなぜか申し訳ない気持ちになっちゃうんですよね」

ヴィーガンをめぐっては、

「なんでヴィーガンなの?っていちいち聞かれる」

「ヴィーガンって人に言いづらい」

という声も聞こえてきます。食べる物を選びたいだけなのに…。

海外では、ヴィーガンメニューがお店のメニューの一つとして当たり前にある場所も少なくありません。日本でも、もっと選択肢が増えれば、こうした“我慢”や“葛藤”も減るのではないでしょうか。

カトウさんも「ヴィーガンメニューもヴィーガンじゃないメニューも、両方あるお店って少ないんですよね。両方あれば、遠慮することなくポジティブに誘えるようになると思います」と語りました。

大事なことは食事を楽しむこと。一緒に外食する相手の意向も尊重しながら可能な限りヴィーガン食を選択しているといいます。「完璧じゃなくてもまずはできることから」という考え方を大事にしているのだそう。

撮影:2020年10月

 

「大好きなアイス」を諦めないで食べ続けるには?

ヴィーガンになる上で、大好きな動物性の食品を食べられなくなることをハードルに感じる人もいます。カトウさんがなかなかヴィーガンになりきれなかった最後の理由が“アイス問題”です。

ご飯の代わりに食べるほどアイスが大好きで、「1日1回、アイスを食べる時間は、自分にとってリフレッシュの時間」。

しかし、定番のアイスには、牛乳、卵、生クリームが入っています。

「食」がもたらす環境負荷の中で、畜産は特に影響が大きいことが指摘されています。

国連食料農業機構(FAO)によると、世界の温室効果ガス(間接含む)排出量の約15%は家畜および家畜の飼育に関係するもので、うち約65%は、牛(牛肉と牛乳の両方、および糞尿などの非食用生産物のために飼育されている)からのもの。

自分が大好きなアイスが環境負荷に大きくつながっている。「色々なことを知るうちに、だんだんとアイスを食べる回数が減ってきてしまっていました」とカトウさんは振り返ります。

ここで救世主となったのが、アイスの「選択肢」の広がりでした。

最近では、コンビニやスーパーでも、動物性ミルクを一切使わない植物性ミルク100%のアイスが販売されるようになってきています。使用しているミルクの種類も、以前は大豆ミルクがほとんどでしたが、今ではオーツミルクやライスミルクなど、バリエーションも豊富に。

さらに「ないなら自分で作ればいい」とばかりに、アイスの手作りに挑戦中だといいます。

「ヴィーガンアイスのレシピが公開されているサイトも増えてきて、意外と簡単に自分でも作れるんだ!ってことに気づいたんです。しかも、『仕方なく自分で作ろう』じゃなくて『作ってみたい!美味しそう!』ってポジティブな気持ちになれるんです。今後は、自分でもレシピを考えてSNSで発信していきたいなって思います」

大好きな物は美味しく食べ続けたいけど、社会課題に対してもアクションしたい。“我慢”や“諦める”じゃない、カトウさんが見つけた“アタラシイおいしい”

コロナの状況もあり、外で食を楽しむ時間が減っていますが、家にいる時間が長い時期だからこそ改めて食と向き合い、自分にも地球にも優しくて楽しくて美味しい、“アタラシイおいしい”を見つけてみるのも良いかもしれません。

***

ハフポストが毎月お届けしているSDGsをテーマにしたライブ番組「#ハフライブ」。カトウ ジーナさんが出演した7月のハフライブは「食とSDGs」について配信。みんなで食の課題と未来について話し合いました。

「疲れたから夕飯を作るのめんどくさい」
「手抜き料理って思われるかも」
「もっと食べたいけど、ダイエットや健康が気になる」
「環境にも身体にも良い食べ物って美味しくなさそう」
「ヴィーガンをはじめたいけど、周りに言いづらい」
人は、食べることなくして、生きられない。
それなのに、食をめぐってはたくさんの我慢や罪悪感、課題があります。
もっとおいしくて、ラクで、栄養がとれて。フードロスや環境破壊など、食をめぐる社会問題にもきちんと気を遣いたい。
自分にも地球にも優しくて楽しい。そんな “アタラシイおいしい” を探しませんか。
「#アタラシイおいしいを探そう」で、ぜひみなさんのオススメも教えてください。

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Source: ハフィントンポスト
現在、ヴィーガンに切り替え中。最後の難関、大好きすぎる“アイス問題”をどうする?

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