東京オリンピックの野球で、日本代表チームはグループAの1位で予選リーグを通過した。
決勝トーナメント「ノックアウトステージ」の初戦は8月2日で、グループBの1位アメリカと対戦する。
<決勝トーナメント第1試合>
日本 vs アメリカ:8月2日(月)19時〜
日本の先発は田中将大投手が今大会初登板。アメリカはシェーン・バズ投手がマウンドに立つ予定だ。
決勝トーナメントで3連勝すれば金メダルを獲得できるが、敗者復活戦もあり、 最初の試合で敗れても金メダルの可能性は消えない。
<決勝トーナメント表>
2日のアメリカ戦で勝った場合、日本は準決勝に進む。
負けた場合は、第2ラウンド敗者復活戦に進み、第1ラウンド敗者復活戦の勝者と対戦する。
日本代表に選ばれた選手は?
日本代表チームを率いるのは、13年前の2008年の北京オリンピックに選手として出場した稲葉篤紀監督だ。
今回のオリンピックで登録できる選手数は24人。選ばれた中で、これまでオリンピックを経験しているのは田中将大選手のみだ。
24人のうち、投手陣ではパリーグ防御率トップの山本由伸選手や、セリーグトップの青柳晃洋選手が選ばれている。
さらに抑え投手には、39試合連続無失点記録を作った平良海馬選手や、ルーキーながら開幕からの連続試合無失点記録22を打ち立てた栗林良吏選手が控えており、心強い。
打撃陣では、吉田正尚選手や坂本勇人選手、柳田悠岐選手など、日本のプロ野球の強豪打者が顔を揃える。
さらに21歳とチーム最年少ながら、今季セリーグで26本塁打を打っている村上宗隆選手がこれまでの試合で8番をつとめており、1番〜9番まで勝負強い選手たちが並ぶ。
アメリカチームの選手たち
アメリカチームには、DeNAベイスターズに所属するタイラー・オースティン選手、ヤクルトスワローズのスコット・マクガフ選手、ソフトバンクホークスのニック・マルティネス選手がいる。
普段、会場の横浜スタジアムを本拠地としているオースティン選手は、7月30日の対イスラエル戦ではホームランも放っており、手強い相手となりそうだ。
また、アメリカを率いるマイク・ソーシア監督は、大谷翔平選手が在籍しているエンゼルスの監督を2018年まで務めており、大リーグや大谷選手ファンには馴染みのある顔かもしれない。
東京オリンピック野球のルール
東京オリンピックの試合は、プロ野球など通常と野球の試合と同じ9イニングで行われ、DH制度が採用されている。
9回で勝敗が決まらず延長になった場合は、1塁と2塁に走者を置いてスタートする「タイブレーク」で攻撃を開始する。
また5回で15点差、7回で10点差開いた場合は、コールドゲームとなる。
さらに、ランナーがいない場合、ピッチャーは捕手の返球を受けてから20秒以内に投球しなければならないルールがある。
違反した場合は1回目は警告で、2回目以降は相手チームのバッターにボールカウントが1つ追加される。
さらに、監督や投手コーチマウンドに行く場合は30秒以内、ピッチャーの交代とイニング間の攻守交代は90秒以内という時間制限がある。
37年振りの金メダル
野球の日本男子は、現在世界ランク1位。オリンピックに参加している他の5カ国を見ると、韓国が3位でアメリカが4位、メキシコ5位、ドミニカ共和国7位、イスラエルは24位だ。
野球は、1984年ロサンゼルス大会と1988年ソウル大会で公開競技として実施され、1992年バルセロナ大会から正式競技に採用された。
それ以後2008年北京大会まで5大会連続で実施されたが、2012年ロンドン大会と2016年リオデジャネイロ大会では正式種目から除外された。
しかし東京2020大会では、開催都市提案による追加種目として、オリンピックに13年振りに復帰した。
日本代表チームは公開競技だった1984ロサンゼルス大会で金メダルを獲得したが、正式競技になった後は、バルセロナ大会で銅、アトランタで銀、アテネで銅メダルと、金メダルからは遠ざかっている。直近の北京大会では3位決定戦でアメリカに敗れて、メダル獲得はかなわなかった。
地元開催となった東京2020大会で、普段は別々のチームで対戦している24人の選手たちが、37年振りの金メダルを目指す。
※記事は試合結果とともにアップデートします。
Source: ハフィントンポスト
オリンピック野球、決勝トーナメントの日程と対戦相手は?37年振りの金メダルを目指す