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GitHubが開発者を法的に支援する「デベロッパー・ライツ・フェローシップ」をスタート、著作権の乱用から開発者を保護する取り組み

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GitHubが2021年7月27日に、デジタルミレニアム著作権法(DMCA)に基づく過度な著作権侵害の訴えから開発者を保護する取り組みである「Developer Rights Fellowship(デベロッパー・ライツ・フェローシップ)」を発表しました。これによりソフトウェア開発者は、DMCAに規定された「著作権保護手段の迂回(うかい)の禁止」に関する通知および削除申請に対し、法律の専門家による支援を受けることが可能になります。

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GitHubが開発者を法的に支援する「デベロッパー・ライツ・フェローシップ」をスタート、著作権の乱用から開発者を保護する取り組み

GitHubが2021年7月27日に、デジタルミレニアム著作権法(DMCA)に基づく過度な著作権侵害の訴えから開発者を保護する取り組みである「Developer Rights Fellowship(デベロッパー・ライツ・フェローシップ)」を発表しました。これによりソフトウェア開発者は、DMCAに規定された「著作権保護手段の迂回(うかい)の禁止」に関する通知および削除申請に対し、法律の専門家による支援を受けることが可能になります。

Standing up for developers: the GitHub Developer Rights Fellowship at Stanford Law School | The GitHub Blog
https://github.blog/2021-07-27-github-developer-rights-fellowship-stanford-law-school/

Stanford Law School Launches New GitHub Developer Rights Fellowship – SLS News and Announcements – Stanford Law School
https://law.stanford.edu/press/github-developer-rights-fellowship/

GitHub offers open source developers legal counsel to combat DMCA abuse | VentureBeat
https://venturebeat.com/2021/07/27/github-offers-open-source-developers-legal-counsel-to-combat-dmca-abuse/

GitHubで開発者ポリシー責任者を務めるマイク・リンクスバイヤー氏は7月27日に、100万ドル(約1億円)規模の開発者防衛基金を活用して、スタンフォード・ロー・スクールの法律相談所であるJuelsgaard Intellectual Property and Innovation Clinicに、「デベロッパー・ライツ・フェローシップ」を開設したと発表しました。

GitHubが、デベロッパー・ライツ・フェローシップを通じて著作権の乱用から開発者を保護する取り組みに乗り出した背景には、DMCA第1201条に基づく削除申請が、大きな問題に発展した経緯があります。

GitHubは2020年に、アメリカレコード協会(RIAA)によるDMCAの申し立てを受けて、YouTube動画ダウンローダー「youtube-dl」のリポジトリを削除しました。これは、YouTubeの著作権で保護された動画をダウンロードできるyoutube-dlの機能が、DMCA第1201条で禁止されている「技術的保護措置の迂回」にあたると判断されたためです。

しかし、この判断に対してオープンソース団体やジャーナリストからは「著作権侵害にはあたらない」と反発する声が相次いだほか、電子フロンティア財団もGitHubに「当該ツールはDMCA第1201条に違反するものではない」と進言しました。これを受けて、GitHubは最終的に「youtube-dl」を削除する措置を撤回し、リポジトリを復活させることを決定しました。

GitHubが動画ダウンロードプロジェクト「youtube-dl」復活を決定 – GIGAZINE


発表声明の中でリンクスバイヤー氏は、「DMCA第1201条は、大企業のようなリソースを持たず、余暇を利用して作業をしているオープンソースの開発者にとっては、特に頭の痛い問題です。勉強や公益のためにツールを開発している開発者が第1201条に基づく削除申請に直面すると、大抵の場合、大事をとってコードをまるごと削除し公益から遠ざけることになります」と指摘。こうした問題を解決するため、開発者が法的な支援を受けられる枠組みを設立したと説明しました。

デベロッパー・ライツ・フェローシップがスタートすることで、開発者はDMCA第1201条に基づく削除申請が届いた際に、Juelsgaard Intellectual Property and Innovation Clinicに法律相談をすることができるようになります。また、同相談所から開発者らに対して法律に関する教育や情報提供が行われるほか、相談所の弁護士や学生に対しても、開発者と協力する方法やオープンソースコミュニティを法的に支援する手法についてのトレーニングが施されるとのこと。こうした相互の連携により、ソフトウェア開発者に優しい法的環境が整備されることが期待できると、リンクスバイヤー氏は述べています。

スタンフォード・ロー・スクールのフィリップ・R・マローン教授は、今回の取り組みについて「オープンソース開発者に情報を提供し、彼らの重要な仕事を支援するという我々の使命を一層推進させられることをうれしく思っています。今回のフェローシップに関するGitHubの寛大な支援は、公正かつ開かれたソフトウェア開発を法の下で保証し、創造性と革新性により私たち全員に利益をもたらしてくれるコミュニティの権利を守ることにつながるでしょう」とコメントしました。

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Source: ギガジン
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