ビジネスの現場でよく使われる「PDCAサイクル」という言葉をパロディにした掛け軸がSNS上でバズっている。
本来の「PDCAサイクル」はPlan(計画)、 Do(実行)、Check(評価)、 Action(改善)という4つのプロセスを循環させるというものだ。しかし、この作品では、P(パーっとやろう)→ D(どうにでもなぁれ)→ C(ちからつきた)→ A(あきらめた)という投げやりなループになっている。鳥獣戯画に出てくるウサギのような絵柄が可愛らしい。
この「PDCA掛け軸」は、クリエイターの倉戸みとさんが7月5日、「たぶん社会人に大切なやつです」と公式Twitterに写真付きで投稿した。11日までセブン-イレブンのネットプリントで「40916113」と入力すると印刷できるという。
「これなら、PDCAサイクルを回せる」「職場に貼らねば」「印刷してこよう!っと」などと反響を集めており、投稿から1日足らずで1万件以上の「いいね」が押された。同様の絵柄のTシャツ版も発売されている。
■「こういう開き直りができたなら、ブラック企業で生き抜けたのかな?」
ハフポスト日本版は、作者の倉戸さんに制作経緯などを聞いた。倉戸さんは「こういう開き直りができたならブラック企業で生き抜けたのかな?」と自身の体験を振り返った。また、配布理由については「労働がしんどいときに、クスっと笑ってもらえたら嬉しいから」と答えている。
―― PDCAの掛け軸とTシャツを作った理由は何でしょう?
労働がしんどいときに、クスっと笑ってもらえたら嬉しいからです。
―― デザインに鳥獣戯画のようなウサギを使った理由は?
ただのポスターよりも掛け軸の方がおもしろいのでは?じゃあ、イラストも水墨画っぽいイメージにしよう!と考えました。
―― ネットプリントで配布するようにしたのはなぜ?
コンビニなどで手軽に印刷できると、昼休みの気分転換に丁度よいのです。
―― 今回の作品には倉戸さんが企業で働いた経験が反映されていますか?
こういう開き直りができたなら、ブラック企業で生き抜けたのかな?と思います。(もちろん、逃げるのが正解なんですが)
―― 倉戸さんにとって「社会人に大切なこと」とは何でしょう?
自分を好きでいられる生き方を選ぶことだと思います。
Source: ハフィントンポスト
「これなら、PDCAサイクルを回せる」鳥獣戯画っぽい掛け軸が話題に