今回は、ライオン株式会社衛生マイスターの浅野ほたかさんに、そのポイントを教えていただきます。
暑い季節に気になること
「汗のために服選びに悩む人も少なくありません。ライオンが行った調査でも、20~40代の『脇汗を気にしている』人の約8割が、春夏(4~9月)に『脇の汗ジミが気になって着たい服が着られない』と答えました」(浅野さん)
※春夏(4~9月)に脇の汗ジミが気になって着たい服が着られないことはある?(20~40代の「脇汗を気にしている」女性150名に調査)
「実は服の色も汗ジミの目立ちやすさのポイントになるので、服選びの参考にしてみてはどうでしょうか」(浅野さん)
汗ジミが目立ちやすい色、目立ちにくい色
汗が目立ちにくい色と目立ちやすい色はどう違うのでしょうか。
「汗が服の生地に染みて色が変わった時に、元の色と差がつきやすいのが、汗ジミが目立つ服です。綿100%のTシャツに水をスプレーしてみたところ、一番目立った色はライトグレーでした。どんな季節にも合わせやすい色ですが、注意が必要ですね。
ほかに、定番カラーともいえるベージュやカーキ、薄めのブラウンも要注意です。爽やかな色であるパープルやグリーンも汗が目立ってしまいます。
逆に目立ちにくいのは黒やネイビーなどのダークカラーと白です。また、赤や黄色、オレンジなどの原色もあまり目立ちません」(浅野さん)
色だけで選ぶのは、少し注意も必要です。
「同じ”赤”であっても、少しくすんだ赤は汗ジミが目立ちます。また、同じ色味でも素材によっては目立ってしまうこともあります。コーディネートの前に、水で一部を濡らして確認することをオススメします。
服の素材や柄、デザインにも、汗ジミを目立ちにくくするコーディネートのコツがあります。
汗ジミが目立ちにくいのは速乾性の高いポリエステルや、通気性の高いメッシュなどです。逆に、吸水性の高い綿は目立ちやすくなります。
好きな色を着たいときは、柄やデザインのあるものを選ぶのもよいでしょう。腕や脇周りに余裕のあるデザインなら、汗をかいても服に汗がつきにくいです。また、無地よりもボーダーやチェック、フラワー柄など細かい柄があると、汗が目立ちにくくなります」(浅野さん)
衣服にシミを作らないために
「汗がついてしまった衣類は早めに洗いましょう。そのまま放置してしまうと、シミや黄ばみのもとになります。脇部分に黄ばみがついてしまった場合は、液体タイプの酸素系漂白剤を直接塗ってから普段通りお洗濯しましょう。その際は、酸素系漂白剤が使用できるかどう確認してから行ってくださいね」(浅野さん)
これから夏本番、汗を気にしすぎず過ごせるよう工夫しましょう。
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知ってる?「汗ジミ」が目立ちやすい服の色。目立ちにくくするコツは?