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日本サッカーのレジェンドの一人で、ドイツ1部アイントラハト・フランクフルトに所属する長谷部誠選手が、2023-2024年シーズン限りで現役を引退することを決め、5月24日、東京都内で記者会見した。
2002年に浦和レッズに入団して以来、日本とドイツのトップリーグでプレー。日本代表としても長年、キャプテンとして活躍した。引退を決断したことについては、「自分で引退を決められた。後悔はない」と笑顔で語った。
会見ではまず、自分自身について「サッカー選手として、点がとれるわけでも、抜きん出たものがあるわけでもない」と分析。ここまでの選手生活について「これ以上のキャリアは積めないんじゃないか。ほんとうにマックスのマックス。自分自身もやり切ったのじゃないかなと思う」と語った。
プロとしての歩みを始めた浦和レッズ時代(2002-2007年)については、「サポーターの存在が大きかった。負けん気を発揮して成長することができた。最初のクラブが浦和レッズだったのは幸運だった」と話した。2022年にフランクフルトの選手として浦和との親善試合に出場したことにも触れ、「いまだに多くの人が、浦和時代の17番のユニフォームを掲げてくれた。あの瞬間は忘れられない」と語った。
ドイツに渡った直後については「冬に行ったので、夕方はすぐ真っ暗になった。契約が終わったらすぐ日本に帰ろうと思った」と振り返った。以来15年以上ドイツで過ごしていることについては、「慣れってこわいですね。環境に適応するのにたけているので、長くやってこられたのかなと思う」と述べた。
今はドイツの方が過ごしやすいとも述べ、今後も生活の基盤をドイツに置き、フランクフルトで指導者の道を歩んでいくという将来のビジョンも説明した。
長谷部選手と言えば、著書の「心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣」(幻冬舎文庫)も有名だ。会見では、日本のサポーターへのメッセージを聞かれた中で、「本を出してベストセラー作家にもなり、実力とは違う部分で評価していただいた」とジョークまじりに語った。
会見の最後にもう一度、「心を整える」について聞かれ、「あの本を書いたのは26歳の時。いまはよりフレキシブル(柔軟)になったと思う。今はより力を抜いた感じのサッカー選手になった」「これからも、バランスのある人間、突き詰めすぎず、甘くなりすぎず、いちばんよいフィーリングの部分を探し、保ちながら、これからの人生をやっていきたい」と語った。
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「実力とは違うところで…」長谷部誠選手が引退会見。ベストセラー「心を整える」について何を語った?