【関連記事】「外国人ふう」で職質70回以上と訴え。レイシャルプロファイリング訴訟始まる。被告の国など争う姿勢
「レイシャル・プロファイリング」という言葉を知っていますか?
警察などの法執行機関が、「人種」や肌の色、民族、国籍、言語、宗教といった特定の属性であることを根拠に、個人を捜査の対象としたり、犯罪に関わったかどうかを判断したりすることを指します。
ハフポスト日本版では、日本のレイシャル・プロファイリングの実態や問題が起きる背景を明らかにして改善につなげるため、警察官と元警察官を対象に、人種差別的な職務質問に関するアンケートを行います。
【アンケートの回答はこちらから↓】
人種差別的な職務質問(レイシャル・プロファイリング)に関する警察官へのアンケート【所要時間5分】
在日アメリカ大使館は2021年、外国人が日本の警察からレイシャル・プロファイリングの疑いのある職務質問などをされたとの報告があったとして、異例の警告を出しました。
さらに2024年には、レイシャル・プロファイリングの違法性を問う裁判が始まるなど、近年この問題が注目されるようになりました。
ハフポスト日本版は、インターネットでニュースを配信する報道機関であり、日本で起きているレイシャル・プロファイリングの問題を2021年から取材しています。私たちは、多様性やジェンダー、人権、働き方、SDGsといったテーマを中心に、様々な分野の社会問題を取材し、課題解決を目指して報道しています。
これまで、外国ルーツの人やその家族を対象にしたアンケートや、47都道府県警察への全国調査などを通し、日本のレイシャル・プロファイリングの実態を報じてきました。
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警察官職務執行法第2条1項が定める「不審事由」がないにも関わらず、肌の色や「外国人に見える」といった外見的特徴だけを理由に職務質問をする━。こうした差別的な職務執行に対し、警察経験者からも改善を求める声が上がり始めています。
元警察官のAさんは2023年、ハフポスト日本版のインタビューに応じ、「新人の頃、外国人に対して積極的に職務質問するよう教え込まれた」と証言しました。外国人への職務質問を推奨する「取り締まり強化月間」も設けられ、外国人を見かけたらすぐに在留カードを確認するよう教育を受けたとも話しています。
【元警察官Aさんのインタビューはこちら↓】
「『検挙してあげてる』意識だった」元警官が語る、レイシャル・プロファイリングの根底にあるもの
Aさんは、レイシャル・プロファイリングが起きる理由について、警察内での不十分な人権研修制度に加え、「劣悪な労働環境」を挙げています。「警察官自身が人として大切にされず、守られない労働環境にあります」と言い、警察官個人の責任ではなく、組織全体の問題だと指摘しました。
職務質問に関してどのような教育が行われているのか。どうしたらレイシャル・プロファイリングを防ぐことができるのか━。解決への道筋を探るため、ハフポスト日本版は、現役の警察官と元警察官を対象に、人種差別的な職務質問に関する体験・意見を募集しています。
このアンケートは、日本のレイシャル・プロファイリングの実態や背景を明らかにして、差別的な職務質問の問題を改善することを目的としています。アンケートの回答を基に、個別にインタビューをお願いする場合があります。
回答およびインタビューの内容は、ハフポストの記事などで報道することがあります。報道目的以外で使用したり、第三者に提供したりすることはありません。回答の送信元を含め、個人情報を外部に対して公開・提供することは致しません。寄せられた情報は厳守します。また、個人が特定されることがないよう、記事の掲載に当たっては事前にご相談の上、プライバシーに配慮した形で報じます。
調査へのご協力をお願いいたします。
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人種差別的な職務質問(レイシャル・プロファイリング)に関する警察官へのアンケート【所要時間5分】
人種差別的な職務質問やレイシャル・プロファイリングに関する情報提供は、メールでも受け付けています。machi.kunizaki@huffpost.jpまでお寄せください。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
【警察官へのアンケート】「人種差別的な職務質問」に関する体験・意見を募集します(レイシャル・プロファイリング調査)