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つらい花粉症、普段の生活習慣からセルフケアしよう。すぐできる、花粉シーズンの対策ポイント7選

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2024/02/23 05:00 ウェザーニュース

2023〜24年の冬は全国的に暖かく、その影響はスギなどの花粉の飛散状況にも及んでいます。すでに多くの都府県で花粉が飛散し始めており、くしゃみや鼻水など花粉症の症状に悩まされる人も出てきているようです。
» ウェザーニュース 花粉飛散予想

少しでも快適に過ごすためのポイントを大阪はびきの医療センター耳鼻咽喉・頭頸部外科医務局長・主任部長の川島佳代子先生に教えていただきましょう。

花粉症シーズンに注意したい、7つの基本対策

暖冬だった今年は花粉の飛散も早めで、花粉症の人にとっては辛いシーズンが始まりました。花粉症は不快なだけでなく、頭痛や強いだるさ、睡眠の質の低下、仕事や勉強の効率が落ちるなど、日常生活への影響も大きくなっていきます。花粉症の症状を軽減するために、普段の生活のなかでできるセルフケアがあるといいます。

「今や国民病といわれる花粉症ですが、早めの対策で重症化を避けたいものです。花粉の飛散シーズンのセルフケアで大切なのは、花粉をなるべく体内に入れないことです。

まだ花粉症になっていない人も、花粉を避けることで将来の発症を遅らせる効果があります。少しでも健やかに過ごせるよう対策を心がけてください」(川島先生)

今からできる対策のポイント7つ

毎日の生活のなかで、気をつけたいポイントを教えていただきます。

(1)散歩などは早朝に
1日のなかで上手に花粉を避けて活動しましょう。

「花粉の飛散量は時間帯によって変化があります。地域や天気にもよりますが、昼前後と夕方の2回ピークとされています。花粉に触れたくないとはいっても、運動不足もよくありません。散歩やウォーキング、ジョギングなどを習慣にしている人は、止めるのではなく、飛散量の多い時間帯を避けて行いましょう」(川島先生)

(2)肌、粘膜から花粉を取り除く
肌や粘膜などについてしまった花粉は、なるべく取り除くようにします。

「うがい、手洗い、洗顔などで花粉を落とすようにします。生理食塩水などでの鼻うがいは、鼻の中に入った花粉を落とすのに役立ちます。目は人工涙液などで洗い流しましょう。

なお、洗顔のときにまつげや目のふちについた花粉を洗い流すのはよいことですが、水道水に含まれる塩素で目を傷つけてしまう恐れがありますので、目の中まで水道水で洗わないようにしましょう」(川島先生)

(3)室内をクリーンに
シーズン中は、こまめな掃除や空気清浄機などで室内をクリーンに保ちます。

「帰宅時に髪や服についた花粉を払う、帰宅後は部屋着に着替える、洗濯物やふとんは外干ししないなど、花粉をなるべく室内に持ち込まない工夫が大切です。それでも持ち込まれてしまった花粉は、拭き掃除や空気清浄機などでなるべく除去しましょう」(川島先生)

(4)睡眠時間は十分に
花粉症の症状のために夜ぐっすり眠れなくなることもありますが、睡眠不足も花粉症によくないといいます。

「言うまでもなく睡眠は体を健康に保つために重要なもの。睡眠不足は自律神経が乱れを招き、免疫やホルモンのバランスなど崩れやすくなってしまいます。ストレスを避けて規則正しい生活を心がけ、睡眠の質を低下させないようにしましょう」(川島先生)

(5)アルコールに注意。たばこを避ける
アルコールやたばこは、花粉症悪化につながるといいます。

「アルコールは血管を拡張させ花粉症の症状を悪化させることがあります。過度な飲酒は免疫の乱れにもつながります。

喫煙も、煙に含まれる有害物質が鼻の粘膜を刺激するためよくありません。たばこを吸う習慣のない人も、たばこの煙は避けた方がよいでしょう」(川島先生)

(6)天気予報などの花粉飛散情報に注意する
「花粉の飛散には天気が大きく影響します。花粉症シーズンには、天気予報の情報など活用して、テレワークや外出のスケジュールなどを考えましょう」(川島先生)

花粉の飛散が特に多くなるのは、「晴れて、気温が高い日」「空気が乾燥して、風が強い日」「天上がりの翌日や気温の高い日が2〜3日続いたあと」などです。

(7)つるつる素材の服やマスクを
外出時は、花粉が体に付着しないようマスク、帽子、眼鏡などを使用します。

「肌の露出をなるべく減らすようにします。眼鏡は花粉症用のゴーグルタイプのものが効果的です。服装は、花粉の付着しにくいつるつるの生地を上着にするといいでしょう。静電気の生じやすい衣類の組み合わせは避けましょう」(川島先生)

あまり我慢せず病院を受診

「花粉症くらい」と毎年やり過ごす人も多いようですが、必要に応じて病院で受診することも大切です。

「病院では、内服薬、点鼻薬、点眼薬を組み合わせて症状を抑える治療を行います。花粉症も重症化すると、治療の負担が重くなるのはもちろん身体への悪影響が大きくなります。

重症にならないためには、早めに薬を服用することが大切です。辛い思いをしないためにも、あまり我慢しすぎず病院を受診してください」(川島先生)

うららかな春を少しでも心地よく過ごすため、毎日の花粉症対策を心がけていきましょう。

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