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スコットランド南西部のアーバインで、マッコウクジラの体内で発生する希少な結石のアンバーグリスと思われるものが発見されました。
アーバインのローカル紙Irvine Timesによると、アンバーグリスと見られる石を発見したのは、パトリック・ウィリアムズさんの愛犬。ウィリアムズさんと一緒にビーチで散歩中、犬は遊びで咥えていたボールを落としました。ウィリアムズさんが確認しにいくと、その石に興味を示していたといいます。
ウィリアムズさんはGlasgow Liveに、発見したときの状況をこう語っています。
「ビーチを犬と歩いていたら、海藻の上に何かあることに気づきました。そしたら犬が走っていって咥えていたボールを落としたんです。普段はボールを手放さないので、何か絶対にあると思いました」
ウィリアムズさんは漁船で働いているため、石を見た瞬間にアンバーグリスではないかと思ったそうです。
ウィリアムさんの犬が見つけたアンバーグリス。本物であれば、希少性からとても高価な値段がつく可能性があります。一体どんな石なのでしょうか?
ロンドン自然史博物館の公式サイトでは「世界で一番奇怪な自然現象」と説明されているアンバーグリス。マッコウクジラの体内で生成される物体で、「浮かぶ黄金」や「海の宝物」などとも呼ばれています。
何世紀にも渡って使用されてきたアンバーグリスですが、どのようにクジラの体内から出てくるのかについては、嘔吐物や糞として排出されるなど諸説あり未だに解明されていません。
アンバーグリスは排出された後、乾燥するとムスクのような匂いを放つことから通常香水などに使用されます。しかし入手が困難なことから非常に高価な値段で取引されるため、ごく一部の香水にしか使われていません。
Glasgow Liveは、ウィリアムズさんは次の休みにグラスゴー大学に発見した石を持っていき正式に検査をしてもらう予定だと伝えています。
今年カナリア諸島で発見された、21ポンド(約9.5kg)のアンバーグリスは、数千万円相当の価値があったといいます。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
マッコウクジラの結石?ビーチで遊んでいた飼い犬が、希少な石とみられる物体を発見する(画像)